森の踏切番日記

ただのグダグダな日記です/2018年4月からはマイクラ日記をつけています/スマホでのんびりしたサバイバル生活をしています/面倒くさいことは基本しません

サイエンス

『重力波とはなにか』を読む

2月の読書録04ーーーーーーー 重力波とはなにか 安東正樹 講談社ブルーバックス(2016/09/14) 1702-04★★★★ ──────────────────── 2016年2月11日、米国ワシントンDCで、重力波望遠鏡プロジェクトLIGO(ライゴ)の記者発表が行われた。その内容は、1916年…

複雑系のカオス的小説とエッセイ

1月の読書録03ーーーーーーー カオスの紡ぐ夢の中で 金子邦彦 小学館文庫(1998/01/01) 1701-03★★★ ──────────────────── ◾著者の金子邦彦は、1956年、横浜市生まれ。79年、東京大学理学部物理学科卒。84年、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。東京…

『非線形科学』メモ(3)

カオスとフラクタルと スケールフリー・ネットワーク 第五章:カオスの世界 ◾マクスウェル/アンリ・ポアンカレ/ホモクリニック交叉/保存力学系/散逸力学系/散逸力学系のカオスは軌道が不安定でありながらアトラクターである/乱流/層流/ランダウ/ロ…

『非線形科学』メモ(2)

BZ反応と蛍の木と ミレニアム・ブリッジ Belousov Zhabotinsky reaction by Stephen Morris(source http://pin.it/6ruhmgngicstbx) 第三章:パターン形成 ◾ベルーソフ・ジャボチンスキー反応(BZ反応)➡物質の濃度が時間とともに周期的に変動しながら化…

『非線形科学』メモ(1)

詩仙堂のししおどしと カルマン渦列と ローレンツ・アトラクタ ここでは、『非線形科学』(蔵本由紀著:集英社新書)を読んで、気になった人物や語句をメモしておく。 Shiva Nataraja 第一章:崩壊と創造 ◾パウル・グランスドルフとイリア・プリゴジンによる…

経験世界の非線形科学

11月の読書録07ーーーーーーー 非線形科学 蔵本由紀 集英社新書(2007/09/19) 1611-07★★★★ ──────────────────── 著者の蔵本由紀(よしき)先生は、1940年生まれ。京都大学名誉教授。国際高等研究所副所長。非線形科学の第一人者。専門は、非線形動力学・非…

木星のオーロラとエウロパ生命体?

[サイエンスZERO]11.06. 木星最接近! 探査機ジュノー最新報告 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー サイエンスZEROを見ようと思って、Eテレにしたら、真田昌幸がお茶を飲んで、くつろいでいた。 NASA's Mission Juno 「我々は木星を征服した」 ⭐7…

「21世紀の科学」の原点

10月の読書録04ーーーーーーー 「複雑系」とは何か 吉永良正 講談社現代新書(1996/11/20) 1610-04★★★☆ ──────────────────── 本書が出版された1996年頃は、世間的にも「複雑系」が注目を集め始めた頃で、「複雑系」に関する一般向け解説書も色々出版されて…

宇宙に咲いた花

[サイエンスZERO]視聴 “折り紙”大進化!宇宙から医療まで ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 折り紙の科学 ◎フリーソフト「ORI-REVO」 飴ちゃんを包む紙のシワシワがヒント 平面を曲面にする→球を包む 折り紙で曲線を折る ◎ウサギの折り紙→折るの…

人工知能は猫の死を悲しむか?

九月の読書録06ーーーーーーー 脳・心・人工知能 甘利俊一 講談社ブルーバックス(2016/05/20) 1609-06★★★★ ─────────────────────── 副題は「数理で脳を解き明かす」 著者は数理工学の第一人者で、数理脳科学、情報幾何学といった新しい研究分野を立ち上げ…

『複雑系』に関するメモ(2)

(前日の続き) 第六章:生命はカオスの縁に ◾人工生命/クリス・ラングトン/仮想マシン/ジョン・コンウェイ(数学)/ゲーム・オブ・ライフ/創発的・集合的パターン/大域的な変化を生み出す局所的規則/進化/ダーウィン/適者生存/戦争と社会的不平等…

『複雑系』に関するメモ(1)

(前日の続き) ここでは、M.M.ワールドロップの『複雑系』を読んで気になった人物や語句をメモしておく。 第一章:アイルランド的ヒーロー ◾ブライアン・アーサー(経済学)/1987年3月/収穫逓増/「もてる者はさらに与えられる」/VHSとBeta/新古典派/…

秩序と混沌の狭間で

九月の読書録03ーーーーーーー 複雑系 M.M.ワールドロップ 田中三彦+遠山峻征訳 新潮文庫(2000/06/01:1996) 1609-03★★★★ ──────────────────────────── 日本語版の副題は「科学革命の震源地・サンタフェ研究所の天才たち」となっているが、原題は “COMPL…

記憶がありません

[サイエンスZERO選]視聴 “記憶”のミステリー(2月28日放送分再放送) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ※タツノオトシゴ→海馬 ※海馬の記憶保存の仕組み 場所細胞→休んでいる時に何度もリプレイ →記憶保存(場所に関する) 時間細胞もある ※海馬は…

複雑系の歴史が知りたい

複雑系について、分かっているようで分かっていないような知ってるようで知らないような、そんなもやもやした感じがあったので、一度ちゃんと勉強し直してみようと思って、まず読んでみたのが、 ──────────────────────────── カオスー新しい科学をつくる ジ…

『カオス』に関するメモ

八月の読書録04ーーーーーーー カオスー新しい数学をつくる ジェイムズ・グリック 上田睆亮監修/大貫昌子訳 新潮文庫(1991/12/20) 1608-04★★★☆ ──────────────────────────── 1987年に米国で出版されベストセラーになり、1991年に日本語版が出版された。…