🐱本日の朝刊の文芸欄の「季節のエッセー」の担当は詩人の最果タヒ。タイトルは「体感気温という個性」で、人によって異なる体感気温についての話。「なんでそんなに人はそれぞれ違うんですか！」「どういう個性なんですか！」と、叫んでおります。このコーナーにおける最果タヒの文章は新聞であることを意識しているのか、いつも分かりやすいです。最近、たひーんのブログをチェックしてないなと思い出し、さっそくアクセス。わあ！未読のブログがたくさんある。最近間隔短いなあ。
08-28私をきみの黒歴史にして
🐱このタイトル好きやなあ。カノジョから言われたりしたら震えるね。吾輩の人生はほとんど黒歴史であるな。白かったことはほとんど無い。吾輩は「黒歴史」という言葉を多分世間より広い意味で使っているようである。言葉というものは意味が広がり拡散し霧消していくものである。言葉にもエントロピーの法則が適用されると思う。
09-01坂本龍馬を切った刀
🐱あれはちょっと見てみたいな。「過去一年で発生した殺人事件の凶器展覧会」とかやれば面白いと思う。血糊べったり。ブログの内容は、現在と過去・未来について。我々の宇宙の時間が1次元で1方向である限り、我々は現在しか認識することができない。過去も未来も星座も幻想に過ぎない。最後のセンテンスにやられた。
09-03かわいいひとたち
🐱「私は私の感情に対してどこまで正確でいなくちゃいけないのか」、「愛はずるいし卑怯なものだ」などと、おっしゃっております。詩集『夜空はいつでも最高密度の青色だ』が映画化決定だそうです。監督・脚本は石井裕也で、来春公開予定だそうです。詩集を映画化するとは、どうなることやら。
09-05後天的子供
🐱「子供らしさ」と「世界に対する期待」についての話。吾輩は葬式ではしゃぐような空気を読めない子供であったな。今は世間のことなど気にしないことにしておる。タイトルの意味がもう一つ掴めなかった。
09-08さみしさの稲穂
🐱人は自分が認識する世界しか認識できないし、人によって認識の仕方は異なるから、人はそれぞれ異なる世界に存在していることになる。同じ世界に存在しているはずなのにね。人というのは本来ボッチなもんです。最後の一文が詩的で、ざわっとした。
09-09若さ以外の強さを探している
🐱タイトルは棋士の羽生さんの言葉。最果タヒの「青春のまぼろし」という言葉に対する穂村弘の「青春はだんだんと人生に負けてしまう」という返答から考察を広げている。
😼人間の脳は最初は割とでたらめに配線されていて、ニューロンの数も結合も、初めは必要以上に多くなっているそうです。できたての脳は、外界の情報や内部の情報を利用しながら、不要な結合をどんどん消去し、必要な配線を補い、外界に対応できるスリムな脳を作り上げるそうです。これを「自己組織化」といいます。一卵性双生児でも、この過程が異なるので異なる個性が宿る訳です。（『脳・心・人工知能』甘利俊一著より）
🐱「青春」というのも、そんなものなのではないだろうか。三島由紀夫は「若さとは過剰なエネルギー」であると云ったが、その過剰なエネルギーから、不要な部分を消去していき必要な部分を補い、外界に対応するスリムな自己を組織化していく過程が「成長」なのではないだろうか。だから「失う」ことは最初からプログラムされているわけで、それ故に「失う」訳ではないと考える。「凡庸さ」とは共通集合のこと。「変化」とは反応の進行のこと。人間は何かを失うと喪失感を覚えるものだが、それは感傷に過ぎないと考える。
09-11今日もあの歌は歌われる
🐱「今の私が今のくるりが今の『東京』を歌っているのを見る」ことと「昔のくるりが昔の『東京』を歌うのを今の私が聴く」ことの違いを考察している。「エモい曲」て、エモやんぽい曲のことやないよねぇ。
😺ミック・ジャガーが1960年代に、「年を取った自分がサティスファクションを歌っている姿は想像できない」と、インタビューで云っているのをビデオで見たことがあるけど、歌ってるやん。年取っても歌ってるやん。人生一生、ノー・サティスファクション！
😺最果タヒさんのブログの書籍化が決定したそうです。秋には出るそうです。もう秋やけど。
📄関連図書
😸1603-02★★★★☆
😸渦森今日子、17歳。「人類は宇宙に期待しすぎだと思う」女子高生で、アイスが好きな、宇宙人。作者のブログによると「彗星みたいな女の子の彗星みたいな青春のお話」で「かわいいハイスピード」。🐥
