🙀只今、マラカス(台風16号)通過中。マラカスはフィリピンの言葉で「強い」という意味だそうだが、台風に愛称を付けるというのは、いったいどうゆう了見なのだろうか。別に仲良くなんかなりたくないぞ。
🐱本日の朝刊で目にとまったのは文化面の、歌人俵万智の歌集『サラダ記念日』出版30年の話題。歌集で累計280万部とは考えられない数字である。1981年生まれの永井祐が、
「ずっと昔に大洪水が起きたという聖書の記述を読んでいる感じ」
と、コメントしているのが面白い。基本的にベストセラー本は読まないひねくれ者の吾輩でも次の二首はさすがに知っている。
「この味がいいね」と君が言ったから
七月六日はサラダ記念日
「嫁さんになれよ」だなんて
カンチューハイ二本で
言ってしまっていいの
当時は物議を醸したようだが、今見ても自然で良い歌だと思う。単なるノロケじゃないかとも思うけれども。歌人の川野里子は、
「身体を伴った『恋する特別な私』を詠んだのが(与謝野)晶子の『革命』だったが、俵さんは『何でもない私』を等身大に歌った」
と、コメントしている。俵万智自身は、
「ささやかでも、うれしさを歌えば喜びが増える、読んだ人にも広がってゆく、自分で気に入っているのもそんな歌です」
と、コメントしている。大事にしてきたのは人生を肯定する気持ちだそうである。前向きな気持ちって大事だよね。ラミちゃんも、
“Tomorrow is another day.”
て、言うたはるしね。俵万智自身の歌としては、新旧一首ずつ紹介されている。
「寒いね」と話しかければ
「寒いね」と答える人がいるあたたかさ
制服は未来のサイズ入学の
どの子もどの子も未来着ている
なんか、ちょっとむかつく。やはり吾輩はひねくれ者であるな。
🐱人間というものは本質的にボッチな存在であるから、フォトンが粒子と粒子を媒介するように、人と人を媒介する言葉が必要なのだ。引きつけあったり、反発しあったたり。虚空に向かって吠えても虚しいだけである。以前、最果タヒがブログで、ネットというのは大きな喫茶店でたくさんの人が大きな声でそれぞれ勝手な事をしゃべっているようなものだ、というような意味のことを書いていたのを読んだ記憶があるのだが、ホントそうだね。ブログを始めると、清少納言の気持ちがよくわかる。彼女もきっと、自分の書いたものを誰かに見てもらいたくなったに違いない。
😽ここ数日、いろんなタイプのブログを書いて試してみたのだが、やはりテレビネタなのか。それにしても、あのアクセス解析というのは、やはり信用ならんな。編集でプレビューを押してもアクセスにカウントしているような気がする。結局、ほとんどは自分自身のアクセスをカウントしているだけではないのかな?
関連図書ーーーーーーーーーー
薬菜飯店
新潮文庫(1992/08/25:1988)
★★★★☆
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😻抱腹絶倒の短編集。究極料理小説「薬菜飯店」、川端賞受賞作「ヨッパ谷への降下」、正統派SF「秒読み」、サタニックな「偽魔王」、「イチゴの日」、そして、あの『サラダ記念日』をパロった問題作「カラダ記念日」など全七編、全て傑作です。文庫版の解説は俵万智ご本人。
「この刺青いいわ」と
女(スケ)が言ったから
七月六日はカラダ記念日
「組長を殺(や)るぞ」だなんて
カンチューハイ二本で
言ってしまっていいの
「危(ヤバ)いな」と話しかければ
「危(ヤバ)いな」と
答える人(ダチ)しかいぬ頼りなさ
🙀外はこんな感じ。🐥
🙀さらに、こんな感じ。🐥
🙀この辺りは、大したことなかった。🐥