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森の踏切番日記

人生LARKしたい

アニメ『サクラダリセット』第5話の感想

#5ビー玉世界とキャンディレジスト


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今回のエピソードは、原作では短編集『さよならがまだ喉につかえていた/サクラダリセット4』収録の短編「ビー玉世界とキャンディレジスト」を基にした話で、ほぼ原作通りの内容だった。なかなか考えさせられる事の多い話だったと思う。

時間が、前回よりもおよそ3ヶ月前、ケイや春埼たちが芦原橋高校に入学した4月にさかのぼるのだが、別に時系列通りにやってもよかったのではないかと思う。

今回は、『CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY』の前日潭にあたるのだが、先に今回の分をやると村瀬陽香の正体が部分的に分かってしまうので、敢えて順序を逆にしたのではないかと想像するのだが、最後の一場面だけのことだし、そこまで原作に忠実にしなくても、アニメなりに工夫すれば済むことだと思った。

(以下の画像は進行通りではありません)

 


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今回は、ケイたちと同じ新入生の世良佐和子という少女が、自身の能力を使って意識だけビー玉の中に入ってしまって出られなくなった、という事案をケイ(と春埼)が解決する。

 


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リセットを使って時間を巻き戻せば、それで済む話なのだが、それはその場しのぎの解決でしかない。ケイは、すぐにはリセットを使わずに、問題の本質を探るために世良佐和子の中学時代のクラスメイトに話を聞くことにする。

 


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原作では、「チュッパチャプス」となっていたが、アニメでは差し障りがあるのか「キャンディキャンディ」となっていて笑った。往年の名作漫画に対するリスペクトなのか?

原作ではキットカットが出てくる場面が何度もあるのだが、どうするつもりなのだろう。「キットキット」とか?

 


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世良佐和子は、小学生の時、担任の先生から、「綺麗なものが好きな子の胸の中には、綺麗なものが入っている」と言われたことを信じて、綺麗なもの(=正しいこと)を自身の拠り所として真面目な生徒であり続ける。

多分、その先生は、彼女が真面目な性質の子だから、ずっと真面目な気持ちを忘れないで欲しいと思って言ったのだろうと想像する。

ところが、彼女は真面目であるが故に少し真に受けすぎた。

──ルールは破るよりも、守った方が綺麗だ。

 


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彼女の真面目さは次第にエスカレートしていき、他人がルール違反を犯すことすら許さなくなり、周囲からは「風紀委員」とあだ名されるようになり、孤立してしまう。

彼女は、そんな自分が嫌になり、高校では他の生徒のようにルールを破れる「利口で不真面目な」生徒になる決心をして、高校生活に臨んだのだった。

そんな彼女の「不真面目な」生徒への第一歩が、学校でチュッパチャプス(キャンディキャンディ)を食べることだというから可愛らしい。何事も最初の一歩は、ささやかなものだけど。

 


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ところが、バス停で道端に転がっていたビー玉に気を取られているうちにバスが行ってしまう。成り行きで遅刻することになった彼女は、望み通りにルールを破ることができたはずなのだが、遅れて着いた校門で、何故か意図せずに意識がビー玉の中に入ってしまったのだ。

 


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ケイは、世良佐和子が本心では決してルールを破りたい訳では無く、今回の遅刻も出来れば無かったことにしたいがために、彼女の意識がビー玉に入ってしまったことを見抜き、彼女にやり直しの機会を与えるためにリセットすることにする。

「春埼、リセットだ」

 


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人には、向き不向きというものがあって、世良佐和子のような真面目な性質の子は、どうしても不真面目にはなれないのだ。彼女の場合は真面目さが極端になってしまったことに問題があったわけで、本人に自覚がある限りは、改善の余地があるのではないだろうか。

 


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結局のところ、人というのは自己と向き合って生きていくしかないわけだし、自分自身を受け入れなければ生きにくいだろう。彼女もいずれ「ほどほど」ということを覚えていけばよいのだと思う。

 


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ルールというものは、守らないより守った方がよいに決まっているが、あまりに杓子定規にルールを適用してしまうような世の中は窮屈で息苦しい。そんな世の中には住みたくない。何事も「ほどほど」であることが潤いのある世の中をもたらすと信じている。

 


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こんなことで泣くのは大げさな、と思う人も居るかも知れないが、本人に取っては大問題なのだ。人それぞれ、問題とするものは異なるし、問題の大きさは本人にしか分からないものなのだ。

 


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今回は、短編が原作だったので尺に余裕があったけれども、原作の地の文の部分までは表現しきれていないと思う。原作を読んだ人と読んでいない人とでは印象も随分と変わると思う。このアニメに関しては、今のところ原作に忠実に描かれているので、原作を読んだ方がより楽しめると思う。

 


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これがあるから、今回のエピソードを後回しにしたのだと思うのだが、他の演出の仕方もあったと思う。わざと時系列を混乱させている可能性もあるか。



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原作者の河野裕の小説には、不器用な性格の少年少女がよく登場する。もう一つの代表作といえる「階段島」シリーズでも、世良佐和子に似た「委員長」と呼ばれる不器用であるが故に「良い子」である少女が登場する。作者の彼らに対する視線が優しいのが印象的である。 

 


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なにか変かな? 

 



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次から『魔女と思い出と赤い目をした女の子/サクラダリセット2』に入るのか。


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時系列的には、この前にも短編のエピソードがあるのだけれども、また後回しにするつもりなのだろうか?


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オカエリ登場。

 

 

 

📄この記事の前

🔘アニメ『サクラダリセット』第4話の感想 - 森の踏切番日記

📄この記事の続き

🔘アニメ『サクラダリセット』第6話の感想 - 森の踏切番日記

 

📄関連日記

(たいしたことは書いてありません)

 

 

 


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見逃した第1話をやっと見ることができたので、次の記事で少しだけ感想を書きました。