森の踏切番日記

人生LARKしたい

アニメ『有頂天家族2』第8話感想


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第8話「夷川海星の秘密」

今回は、原作では第六章「夷川家の跡継ぎ」の前半部分にあたります。省略されたエピソードもあって、ちょっともったいない気もしますが、要点を押さえた内容だったと云っておきましょう。

 


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「夷川早雲、これより冥途へ罷り越す」

矢三郎は有馬温泉で、天満屋に独逸製空気銃で撃たれた夷川早雲の最期を見届ける。


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夷川早雲の葬儀会場。云っておきますが、狸の葬式ですからね。

狸界では、矢三郎が父の仇を討ったという噂が広まっている。

 

🐸原作では、葬儀の様子が詳しく描かれていて、蛙の姿のまま葬儀に参列した矢二郎が「けろっぷ」というしゃっくりが止まらなくなり、金閣銀閣が「何笑ってるんだ」と怒り出し、矢三郎が銀閣の「けろっぴ野郎」という言葉に受けて笑いが堪えきれなくなり、場内が騒然とし始めたタイミングで、ずいぶん前に夷川家を出奔した長男・呉一郎が帰ってくる。

(アニメでは第1話で呉一郎の顔見せをしているので少し違っている)


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毛坊主・夷川呉一郎、なにげに登場。

金閣、舌出してる。


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夷川早雲が夷川家に婿入りした頃を語る母。

🐸原作によると、大昔から仲の悪かった下鴨家と夷川家にほとほとウンザリした矢三郎の祖父は両家の和解を願っていた。

そこへ夷川家から下鴨総二郎を夷川家に迎えるという話が出され祖父は受け入れた。

ところが、夷川家と総二郎との間には密約ができていた。

総二郎には、下鴨家を完膚無きまでに叩きのめし、兄総一郎よりも偉大な狸であることを満天下に知らしめるという野望があったのだ。

その総二郎こそが名をあらためた早雲だったのである。

 

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「総さんも夷川さんもあの世へ行ってしまって。なんだかお母さんはいやになったわ」

「狸なんて本当にロクでもないものね。しょうむな」


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キノコのトラウマ

🐸矢三郎は、子狸時代に尻にキノコを生やして、金閣銀閣にも馬鹿にされた苦い経験から、「尻の守りが健康の守り」を教訓にしていて、お尻のケアを怠らないのだ。


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「こんな天気の悪い日は念入りに尻を守らないとな」

🐸原作では、夷川早雲の葬儀から1週間後。


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「冗談よ。あなたは泣かない子狸でしたね」

矢三郎をからかう玉瀾姐さん。


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「雨の日に将棋を指す狸って、ひどくハンサムよね~」

矢三郎に将棋の相手をして欲しいのね。


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雷の音がして、慌てて下鴨神社へ帰る矢三郎。


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母「ああ怖かった! ぎりぎりもいいとこ!」

🐸母は雷様が大の苦手。雷様が空を鳴らすと化けの皮が剥がれちゃうのだ。雷が鳴り始めると全員母の元へ集合するのが下鴨家のしきたり。

 
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矢三郎「みんな軟弱だなあ。俺なんか何一つ弱点ないよ」

玉瀾姐さんも集合。早くも家族の一員ですな。玉瀾姐さんは、お豆腐屋さんの喇叭が聞こえるとムズムズしちゃって駄目らしい。

 
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矢二郎「おや、千客万来。玉瀾までいるじゃないか」

最後に矢二郎も到着。人間➡狸➡蛙と変化。


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「矢二郎まで帰ってきてくれるなんて、お母さんは嬉しいわ」

なんか、ええ家族なあ。


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そこへぽくぽくと木魚を叩きながらやって来たのは、金閣銀閣を引き連れた夷川呉一郎。金閣銀閣は「恐惶謹言」と書かれた木札を首から提げている。

🐸画面左の方が金閣。髪形で見分けます。本人たちもすっかり忘れているが、金閣銀閣には、呉二郎・呉三郎という本名がある。


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土下座をして、父や弟たちの悪行を詫びる呉一郎。金閣銀閣もならう。


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呉一郎「さあ愚かなる我々の尻の毛をお毟り下さい。どうか思う存分!」

金閣「恐惶謹言!」

銀閣「恐惶謹言!」

🐸狸界に詳しい森見登美彦氏によると、狸にとって無防備に尻を差し出すのは屈辱中の屈辱であるらしい。


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矢一郎「では今日から争うのは止める。我々は狸だ。ともに生きよう。」

立派な兄の態度に感嘆する下鴨家。玉瀾姐さんもうっとり💖

ここに下鴨家と夷川家の歴史的和解がなったのであった。 

 

🐸原作では、それから数日後。
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矢三郎が赤玉先生の部屋へ参上すると、弁天が赤玉先生の散髪をしてあげていた。

🐸赤玉先生の髪は剛毛で散髪屋泣かせなのだ。狸たちが散髪しようとすると丸一日かかるという。弁天の手腕が分かろうというものだ。


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「今宵は清水寺で殿方と逢い引きなの」

お師匠様を挑発して窓から飛び立つ弁天。どエスはん。


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「清水へ出かけるぞ。ついて来い」

「下鴨矢三郎、心得ました」

矢三郎に相手は二代目ではないかと指摘され嫉妬に狂う赤玉先生。


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「見渡す限り阿呆ばかりだ」


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ライトアップで賑わう清水さんへやって来た二人。矢三郎は、赤玉先生を茶店に置いて弁天を探しに清水の舞台へ向かう。


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とっても目立つお二人さん。すぐに見つかる。


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殺気と殺気のぶつかり合い。逢い引きという名の果たし合い。一触即発の会話の応酬。


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「お師匠様の髪をつなげて作ったの。あなたを縊り殺してやろうと思って」

だから散髪してあげてたのね。


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「やれるものならやってごらんなさい」

「だって隙がないんですもの。本当につまらない人なんだから」


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「どうしてあなたは帰ってきたの。こんな国の、こんな街へ」

無言のまま人混みに消える二代目。清水の舞台からフワリと飛び降りる弁天。

 
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寝てるし。


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「風邪ひきます。もうおうちへ帰りましょう」

時々優しい弁天。ころがし上手。

 


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🐸原作では、夷川家長男・呉一郎は、幼い頃から木彫りの仏像をこしらえたり仏典を愛読したりする父親とは似ても似つかぬ子狸であったという。父との考え方の違いは呉一郎を精神的に追い詰め、ついには出奔したということになっている。


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呉一郎から新しい実験室を与えられ喜々として実験に勤しむ電気大好き下鴨家四男・矢四郎。


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様子を見に来た三人。

🐸矢四郎は、偽電気ブランの創設者である稲妻博士が大正時代に作った偽電気ブランを忠実に再現してみようとしている。


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試飲する三人。


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矢三郎「…ありていに言えば、ひどく不味い」


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松戸菜園地素人くん。本の表紙の肖像がジェームズ・クラーク・マクスウェルだわ。


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「海星との婚約を復活する気はないのか?」

「お断りだ」

「矢三郎、これは矢二郎の考えなのだ」

「矢二郎兄さんは京都から出て行くつもりなんだな?」

「あいつにはあいつの道がある」


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六道珍皇寺


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矢二郎の全財産は、ハンカチみたいな風呂敷にちょっぴり。


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「行かないでくれよ、兄さん」

「おまえは俺にあまえてるんだよ、矢三郎」

「そうして俺たちはみんな矢一郎に甘えているんだよ」


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「運命の赤い毛を信じるかい?」

「さあ、どうだろう」

「まったく初々しいね。緑の蛙が赤くなっちゃうぜ」


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兄弟愛にあふれた狸たちだな。


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満月が新月になり、三日月に変わる頃。


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「矢三郎拗ねて山に籠もる」対策家族会議。

ヘタレの矢三郎に玉瀾先生激オコ?


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玉瀾姐さんは海星ちゃんに矢三郎のことを任せる。


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ツチノコ探検家」に化けたつもりの矢三郎。


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「こんなところにいた、バカタレ矢三郎め!」

「おまえ、こんなところで何してんだ?」

「迎えに来てやったんでしょうが、この唐変木め」


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罵倒しあう運命の赤い毛でぐるぐる巻きのお二人さん。

海星ちゃんの罵倒の「エレクトリカルパレード」は、次第に涙声になっていく。


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「おまえ、どうして泣いてるの?」

「泣いているわけないでしょ、どうして泣くの?」

「いやしかし…」

「そんなに私の姿が見たいなら見せてやる。見たらあんたも許嫁なんてなれるわけないってわかるでしょうよ」


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海星ちゃんは、「天下一、可愛い」と言っても過言ではない雌狸だった。

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海星ちゃんを見た瞬間に化けの皮が剥がれた。

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「私の姿を見ると、あんたは化けの皮が剥がれちゃうのよ」

化けの皮が厚いことが最大の自慢だった矢三郎の弱点が海星ちゃんだったとは。

 
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金閣銀閣とは喧嘩するし、狸鍋を喰う連中と遊ぶし、半天狗にのぼせ上がるし、阿呆だし、近づけば化けの皮が剥がれちゃうけど、身を隠して矢三郎をずっと見守り続けていた海星ちゃんでした。

なんと健気な。ホントは大好きなんだろうな、お互いに。緑の蛙も赤くなるわな。

 

 

 


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次回は、矢二郎が京都駅から旅立つ。そして、いよいよ狸界では偽右衛門を決める季節となる。その席には立会人として天狗を招くならわしなのだが、赤玉先生がへそを曲げて引き受けてくれない。そこで、矢三郎のとった行動とは? 

弁天の機嫌が悪そうだけど、どうなることか。


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今回は、「夷川海星の秘密」というよりも「下鴨矢三郎の秘密」という感じでしたが、その「下鴨矢三郎の秘密」を秘密にしていたのが海星ちゃんの「秘密」だったということでした。ややこし。


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弁天が淋しくなったときに、てっぺんに座るという京都タワー。果たして、本当に狸が化けているのか?

 

 

 

🐸この記事の続き

🔘アニメ『有頂天家族2』第9話感想 - 森の踏切番日記

 

🐸この記事の前

🔘アニメ『有頂天家族2』第7話感想~大絶賛 - 森の踏切番日記

🔘アニメ『有頂天家族2』第6話感想 - 森の踏切番日記

🔘アニメ『有頂天家族2』第5話感想 - 森の踏切番日記

 

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