森の踏切番日記

人生LARKしたい

アニメ『有頂天家族2』第9話感想


f:id:morifumikirikita319:20170605221328j:image

第9話「それぞれの二代目」

今回は、原作では第六章「夷川家の跡継ぎ」の後半部分にあたります。クライマックスへ向けての仕込みの回という感じでした。


f:id:morifumikirikita319:20170605221406j:image

京都タワーは狸が化けているという都市伝説があるとか。


f:id:morifumikirikita319:20170605221426j:image

「遅れてすまん、矢二郎。母上が見つからなくてな」

「しょうがないさ。その方が俺も落ち着いて出発できるし」

「まあ、そうかもしれんな」

「母上にここで引き留められたりしてごらん。俺、行けなくなっちゃうよ」

「お母様は本当にお見送りが苦手なのね」


f:id:morifumikirikita319:20170605221458j:image

矢二郎の予定では、まずは倉敷の小町温泉に住む狸たちを訪ねる。倉敷の小町狸は、南禅寺の狸たちの分家だそうな。

矢一郎からは、小松島の金長一門に挨拶してきてくれと頼まれる。狸ファンと妖怪ファンにはお馴染みだが、四国は狸の本場なのだ。その中でも金長狸は名門中の名門なのだ。


f:id:morifumikirikita319:20170605221518j:image

南禅寺玉瀾が下鴨家・母から預かった火打ち石で、厄除けに切り火を切って送り出す。人間界では江戸っ子の風習だが、狸界では京都にまで広まっているようだ。


f:id:morifumikirikita319:20170605221533j:image

「これでバッチリ。きっとよい旅になるわよ、矢二郎くん」

「ありがとう。俺が帰ってくる頃には、玉瀾は俺の義姉さんだな」


f:id:morifumikirikita319:20170605221549j:image

「こんな大事なときに、なーにへんなこと言ってるの」

照れ照れのお二人さん。


f:id:morifumikirikita319:20170605221606j:image

「ひとまわりムックリ大きくなって帰ってくる所存です。皆様もどうかお元気で」


f:id:morifumikirikita319:20170606131227j:image

「今の俺には帰る場所があるよ。だから必ず帰ってくるさ」


f:id:morifumikirikita319:20170605221639j:image

かくして、下鴨矢二郎は旅に出た。

少し寂しそうな矢三郎。


f:id:morifumikirikita319:20170605222549j:image

賀茂大橋西詰のビリヤード場。


f:id:morifumikirikita319:20170605221657j:image

熱心なヅカファンである下鴨家・母は、タカラヅカ風美青年に化けてのビリヤード場通いが日常。通り名は「黒服の王子」(自分でつけた)。


f:id:morifumikirikita319:20170605221711j:image

「見送りにも来ないなんて、ひどい母さんだと思ったかしら」

「でもあの子の手を放してやれる自信がなかったのよ。もし顔を合わせて引き留めたりしたら、あの子はきっと行けなくなるから…」

ええオカンやなあ。

 

 

🐸原作では、12月の前半。
f:id:morifumikirikita319:20170605222603j:image

いつでも波風立てるよ🎵

ずんずん立てるよ🎵

いつでも平和を乱すよ🎵

がんがん乱すよ🎵


f:id:morifumikirikita319:20170605222627j:image

狸界の頭領たる偽右衛門は、年の瀬に開かれる狸界の長老たちの忘年会での狸選挙で選ばれる。

その立会人として天狗を招くのが古くからの風習なのだが、赤玉先生がどうしても今年の立会人を引き受けようとしない。

赤玉先生は後任に弁天を推薦してきたのだが、狸界としては、まだ正式の天狗ではなく、しかも狸鍋を喰う人間を招きたくない。

そこで、矢三郎の出番となる。


f:id:morifumikirikita319:20170605222643j:image

「すまんな、矢三郎。天狗専門家としておまえの力を借りたい」


f:id:morifumikirikita319:20170605222708j:image

「下鴨矢三郎、参上しました」


f:id:morifumikirikita319:20170605222722j:image

「なにゆえ参った。呼んでおらんぞ」


f:id:morifumikirikita319:20170605223614j:image

「立会人は弁天にやらせる。これで話は終わりである」

弁天を跡継ぎにしたい赤玉先生は、狸選挙の立会人という既成事実を作ってしまいたい様子。色ボケ天狗には困ったものだ。


f:id:morifumikirikita319:20170605223630j:image

矢三郎は暗くなるまで粘ったが、ふて寝を決め込む赤玉先生になすすべもなく、この日は退散することにする。


f:id:morifumikirikita319:20170605223647j:image

「お手上げであります」


f:id:morifumikirikita319:20170605223702j:image

現偽右衛門の八坂平太郎は、早く引退して憧れのハワイで余生を過ごすのが楽しみ。気分はすでにハワイアン。あんまり、あてにならない。


f:id:morifumikirikita319:20170605223720j:image

「面白いこと考えたぞ」


f:id:morifumikirikita319:20170605223731j:image

「どうせロクでもないことだろう」

解決策ではなくて「面白いこと」というのが矢三郎らしい所。波風立てる気満々。


f:id:morifumikirikita319:20170605223743j:image

二代目の邸宅。元は夷川早雲の別荘だったっけ。狸臭がしていたのを徹底的に改築したとか。


f:id:morifumikirikita319:20170605223755j:image

矢一郎を伴った矢三郎は、二代目の邸宅を訪ねる。

 

f:id:morifumikirikita319:20170606082451j:image

エレガントに迎える二代目。


f:id:morifumikirikita319:20170606144729j:image

まずは、独逸製空気銃の行方について報告。天満屋の手に落ちた空気銃は、天満屋とともに行方が分からない。


f:id:morifumikirikita319:20170606082530j:image

自分の責任だと殊勝に頭を下げる矢三郎。


f:id:morifumikirikita319:20170606082554j:image

二代目は、「君には十分世話になっている」し、「君にはおおいに借りがある」と手を振る。


f:id:morifumikirikita319:20170606152644j:image

それこそ矢三郎の狙いで、この借りを返すために狸選挙の立会人を引き受けてもらえないかと説得する。

二代目の扱いに関しては、矢三郎に任せっきりの矢一郎だな。


f:id:morifumikirikita319:20170606152625j:image

「あの老いぼれの尻ぬぐいをさせられるのは御免被る」

「……そうですか。困っちゃうなあ」

「まったく油断のならない狸だよ、君は」

 
f:id:morifumikirikita319:20170606082540j:image

「先日も清水寺で私をスパイしていたろう」

「あれ、バレていたのですか?」


f:id:morifumikirikita319:20170606083119j:image

「あんな女は天狗にふさわしくないと思っただけさ」

清水寺で、弁天が天狗になるのを止めていたのは弁天に対する思いやりではと、矢三郎に指摘された二代目は、苦々しげに否定する。


f:id:morifumikirikita319:20170606083136j:image

「どうか我々狸に、そのお力をお貸し下さい」

「矢三郎君、そんな泥臭い真似は止めてくれたまえ」


f:id:morifumikirikita319:20170606083211j:image

「お引き受け下さるまで止めませんからね」


f:id:morifumikirikita319:20170606083157j:image

「……分かった。分かったよ」


f:id:morifumikirikita319:20170606083222j:image

「狸諸君に伝えたまえ。立会人は私が引き受けた」


f:id:morifumikirikita319:20170606083234j:image

「ありがとうございます」

「これで貸し借りなしだからね、矢三郎君」

 


f:id:morifumikirikita319:20170606090205j:image

 


f:id:morifumikirikita319:20170606090228j:image

二代目の回想。英国は倫敦の北の郊外にある公園(ハムステッド・ヒース)を散歩していると、雷鳴が響き、みぞれ混じりの雨が降り出した。遠くに見えるのは、ザ・シャード。高さ310m、2012年7月竣工。


f:id:morifumikirikita319:20170606090248j:image

二代目は、人影もない丘をひとりの女性がのぼって来るのを見た。


f:id:morifumikirikita319:20170606090307j:image

「こんなところに立っていると危険ですよ、お嬢さん」


f:id:morifumikirikita319:20170606090325j:image

「平気ですから、放っておいてくださる?」


f:id:morifumikirikita319:20170606090338j:image

その女性こそ、世界一周クルーズに出て英国に辿り着いた弁天であった。

では何故、二代目は、「こんな国の、こんな街へ」帰ってきたのか?

恋情か? 憎悪か?

可愛さ余って憎さ百倍か?

そんな二代目の弁天に対する気持ちを矢三郎は利用したのだった。


f:id:morifumikirikita319:20170606090352j:image

前作『有頂天家族』でも登場した珈琲蔦屋。喫茶店ですからね。


f:id:morifumikirikita319:20170606091413j:image

座布団のごときハンバーグを二つもペロリと食べた矢一郎。


f:id:morifumikirikita319:20170606091428j:image

狸みたいに大きなハンバーグ。

矢一郎、二つもペロリと!

 
f:id:morifumikirikita319:20170606091523j:image

西国三十三所第十八番札所、紫雲山頂法寺(六角堂)。偽右衛門選挙に先立って、へそ石様にご挨拶するのがしきたり。


f:id:morifumikirikita319:20170606091443j:image

金閣銀閣でごぢゃいます。

兄の呉一郎に感化されて、阿呆から脱皮すべく、日夜修行に励んでいるのでごぢゃいます。


f:id:morifumikirikita319:20170606091455j:image

なむなむ。


f:id:morifumikirikita319:20170606091507j:image

「そうか、頑張ってくれ。応援してる」


f:id:morifumikirikita319:20170606091552j:image

まずは、へそ石様からのお言葉を拝読。


f:id:morifumikirikita319:20170606091604j:image

へそ石様。狸が化けているという噂。子狸時代の矢三郎が本当に狸が化けているのか確かめてみようと松葉を燃やしていぶしたことがある。


f:id:morifumikirikita319:20170606091619j:image

「風邪をひいたときは、足を温めて頭を冷やす。これで医者いらず。蜂蜜生姜湯を飲むのもすこぶる良いぜ!」


f:id:morifumikirikita319:20170606091638j:image

偽右衛門に立候補する下鴨矢一郎。


f:id:morifumikirikita319:20170606182255j:image

応援演説をする毛坊主・夷川呉一郎。


f:id:morifumikirikita319:20170606091704j:image

手を握り合う新時代の二人。

このあと、下鴨矢三郎の尽力で立会人として二代目が臨席することが発表される。


f:id:morifumikirikita319:20170606091715j:image

「御異議はありませんね?」


f:id:morifumikirikita319:20170606092218j:image

異議あり


f:id:morifumikirikita319:20170606092232j:image

「弁天様の御降臨!」


f:id:morifumikirikita319:20170606092247j:image

「たしかに私は人間ですし、狸鍋を食べる女ですからね」

「狸たちの気持ちぐらいは分かるのよ」


f:id:morifumikirikita319:20170606092301j:image

「気持ちは分かっても食べちゃいますけどね。だって私は人間だもの」


f:id:morifumikirikita319:20170606093828j:image

恐怖のあまり矢四郎シッポ丸出し君。


f:id:morifumikirikita319:20170606092312j:image

「いくらでも狸鍋ができるわねえ」


f:id:morifumikirikita319:20170606092323j:image

狸界にとっては災難を具象化したような存在の弁天様。


f:id:morifumikirikita319:20170606093322j:image

言ってみれば、ゴジラみたいなものだな。


f:id:morifumikirikita319:20170606093338j:image

不条理そのもの。


f:id:morifumikirikita319:20170606093801j:image

化けの皮を剥がされた狸たちは、逃げ惑うのだった。


f:id:morifumikirikita319:20170606093409j:image

「あらあら、矢三郎。そんなところに隠れていたの」


f:id:morifumikirikita319:20170606093350j:image

海星を見なければ、化けの皮が厚いこと狸界随一の矢三郎。そばにいるのは、母と矢四郎ばかり。矢一郎も慌てて駆け寄る。


f:id:morifumikirikita319:20170606184839j:image

「どうせあなたの差し金でしょう。よくあいつを丸め込めましたね」

「まったく、身に憶えのないことで何が何やら……」

「嘘をおっしゃい!」

「嘘です。申し訳ございません」


f:id:morifumikirikita319:20170606184901j:image

「私、あの男が大キライなの」

「二代目も弁天様のことを大キライだと仰っておられます」

「あなたはどうなの。私とあいつと、どっちが好き?」


f:id:morifumikirikita319:20170606185323j:image

「どちらも天狗として尊敬しております」


f:id:morifumikirikita319:20170606185338j:image

ビュン! グサッ!

矢四郎、ちびっとるな。


f:id:morifumikirikita319:20170606094617j:image

 その時、門が開かれた。


f:id:morifumikirikita319:20170606094843j:image


f:id:morifumikirikita319:20170606094653j:image

弁天は何よりも、可愛がっている矢三郎に邪魔されたことが、淋しかったのかな。

しかも、矢三郎が他人行儀に建前の答えをしたから、余計に腹を立てたのかな。


f:id:morifumikirikita319:20170606094707j:image

弁天の二代目に対する「大キライ」は、本気っぽいな。


f:id:morifumikirikita319:20170606094854j:image

弁天には一瞥もくれない。ていうか、山高帽のつばで上は見えへんか。

 

 


f:id:morifumikirikita319:20170606101315j:image

次回は、弁天の逆鱗に触れた矢三郎は菖蒲池画伯の家に身を隠す。一方、矢二郎は阿波徳島の金長一門を訪ねる。そして、いよいよ運命の日を迎える。

 


f:id:morifumikirikita319:20170606202043j:image

前作『有頂天家族』第6話より。高校時代の鈴木聡美さん(現・弁天)。

 

 

 

 

👺この記事の続き

🔘アニメ『有頂天家族2』第10話感想~矢三郎絶体絶命の大ピンチ! - 森の踏切番日記

 

👺関連日記

🔘アニメ『有頂天家族2』第8話感想 - 森の踏切番日記

🔘アニメ『有頂天家族2』第7話感想~大絶賛 - 森の踏切番日記

🔘アニメ『有頂天家族2』第6話感想 - 森の踏切番日記

🔘アニメ『有頂天家族2』第5話感想 - 森の踏切番日記