森の踏切番日記

人生LARKしたい

アニメ『サクラダリセット』第11話の感想(2/2)~お見舞い編

#11 ある日の春埼さん(2/2)


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Side B : お見舞い編

🐱原作では、7月4日の出来事になっていますが、アニメでは、9月の始め頃と考えた方が自然な流れだと思います。

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「はろー。ごはん一緒に食べてもいい?」

🐱いつもなら春埼さんは、ケイと一緒に階段の踊り場で昼食を摂る。この日はケイが風邪で休んだので、一人で教室の席で弁当箱を広げることにした。そこに皆実未来が声をかけてきた。春埼は基本的にクラスメイトには無関心。皆実は基本的に誰とでも仲良くなれる。真逆のふたり。


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「今日の美空は、なんとなくアンニュイだね」


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「アンニュイとは?」


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「いや、なんとなく。浅井くんが休んでるから、アンニュイかなと予想してみたよ」

「そうですか」

「浅井くんのお見舞い、行くんでしょ?」

「考え中です」

「どうして? 考えることなんかないでしょ」

「行った方がいいと思いますか?」


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「もっちろ~ん! せっかくラブなイベントなんだから」

🐱クラスでは、ケイと春埼はラブラブということになっとるな。


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「風邪とラブは関係ありません」


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「あるよ。病気で弱気になってる時こそ狙い目だよ」

「ところで美空。手っ取り早く風邪を治す方法を知ってるかな?」


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「薬を飲んでよく寝ることですか?」


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「そんな現実的なのじゃなくて、もっと愛の奇跡的なやつ」

「そのいち。キスすると風邪がうつる」

「そのに。風邪は他の人にうつすと治る」

「つまり、キスすると風邪は治る」


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「まずあり得ないです」


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「実は私も信じてないけど。U研の課題なんだよね。風邪は本当に、人にうつすと治るのか」

🐱U研は未確認(Unidentified)研究会の略。未確認なものを何でも調べようというサークル。


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🐱やっと、ブロッコリ食べた。

🐱原作では7月4日の出来事なので、『猫と幽霊と日曜日の革命』のエピソードの前日潭になる。なので、春埼はU研のことを知らなかった可能性が高い。


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「U研の本当の目的は、無意味なことを真面目ぶって調べて、自分勝手な結論を出すことにあるの。真実なんてどうでもいいんだよ」


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「気が向いたら、浅井くんとキスしてみてね」


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(それは難題だ…)


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彼のお見舞いに行くべきか?

ぜひ行きたい。でも、お見舞いに行ったところでケイの病状が良くなることもない。無理をさせる可能性の方が高い。ならば、逆効果にしかならない。

それでも、お見舞いに行くとするなら、何を持参すべきか?

唯一彼のもとを訪ねる理由になりそうなのは、食事に関することだ。彼の部屋に行って、おかゆを作るのはどうだろう。とても良い考えだ。思わぬ大イベントだ。

U研の課題に協力すべきか?

難しい問題だ。おそらくケイは人に風邪をうつすことを嫌がるだろう。やっぱり、U研に協力することはできない。


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レシピを検索して詳しく調べた。

🐱クックパッドって、いろいろあり過ぎてどれが良いか迷うし、中にはホントかよみたいなレシピもあるし、結局あまり役に立たないときもある。


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出汁昆布よし。


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お米よし。


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土鍋よし。


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🐱すごく本格的。「ちょっと雑炊」でも使えや。米は炊いてあるのを使えや。あとは、レンジ使えや。


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なんだか歩きにくい。隣をケイが歩いていないと、上手くバランスが取れないような。


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そうだ、いつもケイが歩く側にカバンを持てばバランスが取れるかも。


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あまり変わらない。


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失敗は許されないので、荷物を再確認。何か足りないものは…


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そうだ! 梅干しだ。

やはり、おかゆには梅干しは必要だ。梅干しはからだによいという。確認して正解だ。


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はちみつ入りの梅干し見つけた。春埼満足。

でも、まだなにかが足りないような気がする。


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🐱これが噂の三月堂か。初代は和菓子屋を始めたが二代目から洋菓子も手がけ始めたと見た。


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三月堂。ケイは甘いものが好きだ。


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桃!? そうだ、桃だ! 

足りなかったものは、桃なのだ。お見舞いには桃。誰が言い出したのか知らないが、そんな常識があったと思う。

🐱メロンじゃないのな。桃の旬は7月から8月頃。してみると、やはり7月の出来事にしないとおかしいか。面倒くさいな。


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「いらっしゃいませ」


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「桃ゼリーをふたつください」

ケイと一緒に桃ゼリーを食べよう。それは素敵な計画だ。

「申し訳ありません。本日の分は…」

「かわりに、こちらのフルーツタルトはいかがでしょう? 桃もたっぷり使っています」

🐱原作ではポスターに『果肉入り桃ゼリー』と書いてあったので春埼さんは迷わず桃ゼリーを注文しました。 


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残念だが仕方がない。タルト。難しいところだ。ケイは好きそうだが、風邪をひいたとき、タルトを食べようという気になるだろうか?

そうだ。野ノ尾さんに電話してみよう。


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(着信音)


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困った。専門家の助言が得られないとなると、どう判断していいか分からない。

🐱この場面を入れたかったのか。そうなると、やはり9月でないと矛盾するか。面倒くさいな。


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そうだ。ここにも専門家がいるではないか。


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「病気のときに、食べたくなるものはありますか?」

「お見舞いですか?」

「はい」


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「じゃあ、そうですね。アイスクリームはいかがでしょう?」


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なるほど、確かに冷たいものはよさそうだ。だが、桃じゃない。


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「病気のときは、アイスです」

「桃よりもアイスですか?」

「桃もいいけれど、やっぱりいちばんはアイスです」

「桃ではないのに?」

「桃のアイスはないけれど、リンゴを使ったアイスがおすすめです」


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リンゴ。たしかにお見舞いには、リンゴかもしれない。そんな気がしてきた。


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桃が入ってるけどタルト。


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桃ではないけどアイス。しかもリンゴ。


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「では、リンゴのアイスクリームをふたつください」


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「これで完璧だ。これでケイは喜ぶだろうか」


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ケイの部屋を訪ねるには呼び鈴を鳴らさなくてはならない。そして彼自身に、扉の鍵を開けてもらう必要がある。


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ベッドで眠っている彼を無理に起こし、玄関まで歩かせるだけの価値が、おかゆとアイスクリームにはあるだろうか。


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もしかしたら、ケイは自分で夕食を用意しているかもしれない。

困った。行くべきか、帰るべきか。判断できない。


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浅井ケイは優秀だ。大抵のことはひとりでできてしまう。それに彼はきっと、ひとりきりでいることに苦痛を感じない。

理性だけで判断するなら、彼が風邪をひいたとき、春埼は黙ってそれが治るのを待っていればいい。


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やっぱり、帰ろう。


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🐱いろいろ考えすぎるところが、面倒くさいけど、可愛らしい。いいなと思う。


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ん?


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『なんだかとても、アイスクリームが食べたい。もし時間があれば、買ってきてもらえませんか?』


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さすが専門家だ。やっぱり風邪には、桃よりもアイスクリームだった。


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 でも、これはおかしい。浅井ケイが送る種類のメールではない。


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 「皆実さんですね?」


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「ずっと後をつけていたんですか?」


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「ん、まぁ」


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「ごめんなさい」


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「どうしてそんなことをしたんですか?」

「なんとなく面白そうかな、と」

「面白かったのですか?」

「それなりに。ベストシーンはお菓子屋さんの前を通り過ぎてから、やっぱり戻ってきてお店に入ったところだね」


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「でも、ダメだよ、美空。どうしてお見舞いを止めちゃったの?」


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「必要じゃないことに気づいたからです」


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「お見舞いって必要とかじゃないと思うよ」

「むしろケイの迷惑になる可能性に思い当たりました。それなら私は、引き返すべきです」

「迷惑じゃないよ。嬉しいよ」

「それを判断するのはケイです」


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「ともかく、それでケイに連絡を入れたのですね?」

「うん。これは、見過ごせないってね」


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「ありがとうございます」


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「それでは私は、ケイとアイスクリームを食べてきます」


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「うん。あーん、ってしてあげてね」

「わかりました」

「え、ホントにするの?」


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「お見舞いとは、そういうものではないのですか?」


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「うん。きっと、お見舞いっていうのは、そういうものだね」


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「それじゃ、いってらっしゃい」


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「気が向いたら、浅井くんにキスしてみてね」


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(🎵)


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「ケイ、アイスクリームを買ってきました」

「ありがとう、春埼。でも、少し溶けてるね」

「ケイ。あーん」

「春埼。それは、断ってもいいかな」

「ケイ。お見舞いとは、そういうものではないのですか?」

「わかった、春埼。恥ずかしいけど、やってみるよ」

「ケイ。では、キスをしてみます。U研の課題に協力しなければなりません」

「春埼。よくわからないが、皆実さんの言うことをあまり真に受けない方がよくないかな」

 


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🐱今回の話は、二編とも原作を読んだときに、すごくいい話だなと思ったものだが、アニメになって更に良くなった。野ノ尾盛夏と皆実未来のキャラも良く描けていたし、春埼美空の可愛らしい一面を十分に引き出していたと思う。

🐱春埼はケイ一途だし、皆実さんは二面性があるし、やっぱり猫使いの野ノ尾さんかなあ。


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🐱キットカットコアラのマーチに続いてポッキーかよ。一応メーカーが偏らないようにという配慮な。

🐱次回からの「ONE HAND EDEN」では野ノ尾さんの過去も明らかになる。また、春埼さんの考えすぎる性格は、物語のクライマックスでケイに重要な影響を与える。そういった意味で今回のエピソードも単なる日常回ではなくて、上手く計算されていると思う。


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🐱次回から後半に入るという感じだが、短編のネタはまだ残っているし、どうするつもりだろう。

🐱それはともかく、一旦緩めておいてから引き締める。セオリー通りだけれど効果あるなあ。あれ、直虎の感想と同じになってしまった。🐥

 

 

 

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