日曜日は、散歩がてらに最寄りのショッピングセンターの書店をのぞいてみることにしている。
本は、なるべく地元の本屋さんで買いたいものだ。以前、同じ場所で同級生が本屋をしていたのだが、何年か前に潰れてしまった。
今日は『星か獣になる季節』(最果タヒ)を買うつもりだったのだけれど、見当たらなかった。残念。明日、大きい書店に行ってみよう。
他に何かないかなと見て回って見たところ、古生代に絶滅した生物に関する本があった。
ちょうど、『勝手にふるえてろ』(綿矢りさ)の感想を書き始めたところなので、パラパラと中身を覗いてみた。
図版も豊富で興味深いけれど、めあてのアンモナイトの図版があまり多くない。それにしても、仲良くできそうにもないグロテスクな連中ばかりだ。Gの先祖発見。大量絶滅にも生き残ったしぶとい奴だ。
太古の生物の図版や化石は、ピンタレスト Pinterest でアホほど出てくるので、割とよく見る。集めてみようかとも思うのだけれど、キリが無いし面倒くさいので、まだボードは作っていない。
今回は買うのはやめにして、結局今日は何も買わずに書店を出た。最近、この書店も品ぞろえが売れ線狙いばかりになりつつある。あまり良くない傾向だ。
散歩ルートには何ヶ所か楽しみにしている場所があって、その中の一つにネコポイントがある。
いつ通りがかってもその家には、窓の桟の幅の狭いところに胴体を横向きにして乗って、顔だけ窓の方へ向けてじっと外を眺めている猫がいるのだ。
いつ見ても同じポーズでじっとしているので、最初の頃は置物かと思っていたのだけれど、ある日動いたのでびっくりしたものだ。
私はいつの間にか散歩の帰り道にこの猫を見るのが楽しみになっていて、あ、今日もいるなあと、猫の視線を感じながらその家の前を通り過ぎるのだった。
ところが、今日、その家の前を通りがかると、猫が見当たらなかった。代わりに、「猫を捜しています」という写真付きの貼り紙が貼ってあった。
えーーーーーーーーーーー!?
そんな冒険をするような猫には見えなかったけどなあ。どうしたんだろ?
他家の猫のことながら、私、気がかりです。
窓外へ
恋を求めて
迷い猫