🕊[My Top 30 BAND-MAID Songs]は、昨年ニューアルバム“CONQUEROR”が発売された直後の12月13日に初めてブログに載せましたが、約2ヶ月経ってランキングが多少変わりました。(矢印)は、前回からの変動を表しています。
〈C〉は、アルバム “CONQUEROR” 収録曲
〈W〉は、アルバム “World Domination” 収録曲
〈J〉は、アルバム “Just Bring It” 収録曲
〈B〉は、アルバム “Brand New MAID” 収録曲
〈N〉は、アルバム “New Beginning” 収録曲
〈※〉は、アルバム未収録曲です。
1(→)輪廻〈C〉
2(→)Dice〈W〉
3(→)Choose Me〈※〉
4(→)Wonderland〈C〉
5(→)Blooming〈C〉
6(→)YOLO〈J〉
7(↗)flying high〈C〉
8(↗)Dilemma〈C〉
9(↑)Screaming〈※〉
10(→)hide-and-seek〈※〉
11(→)I can't live without you.〈W〉
12(→)Play〈W〉
13(↓)Puzzle〈J〉
14(→)glory〈C〉
15(→)Moratorium〈J〉
16(→)The Dragon Cries〈C〉
17(↗)alone〈B〉
18(↗)DOMINATION〈W〉
19(↓)Awkward〈J〉
20(↘)Daydreaming〈W〉
21(→)Freedom〈B〉
22(↘)secret My lips〈J〉
23(↗)Spirit!!〈W〉
24(↗)Unfair Game〈※〉
25(↗)onset〈※〉
26(↗)you.〈J〉
27(↘)カタルシス〈C〉
28(↘)the non-fiction days〈B〉
29(↘)Real Existence〈N〉
30(↑)Beauty and the Beast〈N〉
🕊9位のScreamingは、前回ランキングを載せた頃は聴きすぎてちょっと飽きてきた頃だったのでランキングを下げたのですが、やっぱり好きなので Top10 内に返り咲きました。
🕊18位のDOMINATIONは、アルバム “CONQUEROR” の特典DVDのインストバージョンを観て、やっぱりアレンジがエグいなと再認識して Top20 内に返り咲きました。
🕊俺がBAND-MAIDを注目するきっかけになったのはアレンジのエグさだね。YOLOを聴いてやられた。それからギター。Kanamiのギタースタイルは俺の好みだね。それからドラム。それからベース。リズム隊がこれだけレベルの高いバンドは滅多にないね。さらに歌詞。鳩はただ者ではないね。Saikiのボーカルは当初はそれほどでもなかったけど声帯ポリープの手術以降ここ2年で本当に成長したなと思うね。BAND-MAIDは、世界で唯一無二のユニークなハードロックバンドだよ。
🕊30位のBeauty and the Beastは、最近のお気に入り。鳩は、ボーカリストとしても決して悪くはない。最近はギターの進歩も著しいし。初期のツインボーカルの掛け合いのような楽曲もまた聴いてみたい。遂に、Thrillが Top 30 圏外になってしまった。
🕊先日(12日)、The Dragon Cries のMVが公開されたが、無邪気なくらいドストレートなビデオで笑ってしまった。楽曲自体はトニー・ヴィスコンティがプロデュースした正に70年代的なブルーズロックで、彼女たちの他の楽曲とは少しテイストが違うのだが、アルバムの中で良いアクセントになっていると思う。トニーがやりたかったことは理解できる。彼のプロデュース曲では、The Moody Blues の “Your Wildest Dreams” が好きで、今でもたまに聴きたくなるのでプレイリストに入れている。MVの方は、ギターを演奏するKanamiの表情がほとんどジミー・ペイジなのが印象的。降りてたな。この楽曲の歌詞は小鳩の作詞ではなくて英語詞なのだが、「童話のような」内容になっている。それに対してビデオでは、彼女たちが荒れ果てたゴシックな館の部屋で演奏するシーンをメインにして、現実世界の地球温暖化、薬物、銃、貧困、環境汚染、自然破壊、戦争などを象徴する具体的な映像が、老若男女様々な人種の数人の表情(これは蛇足だと思う)と1人の女の子の涙と祈りの映像とともに挟まれている。楽曲は聴き手の想像力に解釈を委ねているが、映像でははっきりとメッセージを打ち出しているかのようである。これだけストレートに現実世界の深刻な問題を映し出したMVは、日本ではほとんど見られない意表を突いたMVだと云える。海外の人たちは、このMVはpoliticalだと受け止めたようである。しかしながら、実際にはこのビデオは、何らかのメッセージを具体的に主張しているわけではない。ただ現実世界の一部を切り取って映し出しているだけなのだ。それを見てどう考えるかは、視聴者の想像力に委ねられているのである。つまり、これはドキュメンタリーなのだ。真面目な彼女たちのことだから、どうしてドラゴンは泣いているのか真剣に話し合ったに違いない。この国に生まれ育って教育を受けた普通の20代の女性たちが考えたドラゴンが泣いている理由がこれらの映像に反映されているのだろう。彼女たちに思想的な意図があるわけでは無く、普通の生活から普通に出てきた感覚なのだろうと思う。ロックファンの中には勘違いしているヤツもいるようだが、ロックはポップスではない。ロックは心地いいだけの音楽ではないのである。ビデオの中に白蛇が象徴的に使われているが、何故白い蛇なのか当然製作者の意図があるはずで、白蛇と言えばやはりデビカバ、じゃなくて日本人としては、やはり弁天様のお使いということで幸運の象徴と考えて、そこに救いを見るのだが、もしかしたら、『千と千尋の神隠し』のハクかもしれない。キリスト教徒はエデンの園の蛇(あれは赤蛇という説もあるが)を想起するのではないだろうか。このMVには原子爆弾と原子力発電所の両方の映像が使われているが、そんなMVは他に見たことがない。彼女たち自身がこの重要さに気が付いているかどうかは分からないが、これはスゴいことだと私は思う。思想的な背景がないからこそ出来たのだろうと思うが、これだけでもこのMVは価値がある。私は、この曲を聴いて、ドラゴン→恐竜→進化→鳥類→鳩→平和、と連想したのだが、去年、広島のFM局に小鳩と彩姫が出演したときに小鳩が「バンドメイドの曲で世界を平和に出来たら」と言っていたことを思い出した。
🕊BAND-MAID “The Dragon Cries” MV