『ブラタモリ』#66奄美大島
~自然をいかした奄美の“宝”は!?
近江「あぁ、すごい。あぁ、もう。大好きなんですよ。うぇぁい。うれしい。食べられちゃう💓」
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タモリ「太平洋ですよ。これは」
近江「あ~、波の音が」
😽などと言いながら、実はハブが心配なタモリさん。
😽島豚のおいしさを思い出してウットリする近江アナ。
😽島唄
奄美大島。温暖な気候。広大なマングローブ。神秘的な亜熱帯の森。サンゴ。自然の楽園。
町「ところで近江さん、ソテツってどういう漢字書くか分かりますか?」
🙀いきなり漢字テスト。
🙀これは難易度高いな。
町「奄美の人がいかした自然、実はこれなんです。土です」
タモリ「これが宝ですか」
タモリ「へ~、何でしょうね?」
タモリ「どこから…」
近江「無言で」
🐱土のスペシャリスト。
🐱赤黄色土。
草彅「そこにたくさんの雨が降ることで」
草彅「土に残った鉄分は空気中の酸素に触れて酸化」
草彅「土の色が赤いのは鉄分が多い証拠」
🐱鉄の単体は天然には存在しない。この場合、四酸化三鉄Fe3O4だろう。四酸化三鉄は、Fe(Ⅱ)とFe(Ⅲ)の混合酸化物(FeO・Fe2O3)。これが酸化されてFeOOHになるということだろう。
🐱奄美の赤黄色土は、いわゆる赤土(アンドゾルまたは火山灰土壌)とは種類が異なる。また、本土の古い土壌の遺物と考えられる赤黄色土とも異なる。
奄美大島に多く自生している木。
1回煎じるのに600kgぐらい。
常温に戻す。
金井「すると、こういう…」
金井「赤っぽい色になっていきます」
完成品
タモリ「渋いね」
🙀200万円!
🙀大島紬といえば、黒。
町「染めているのは赤い色ですよね」
土スペ「鉄分の多い土壌をいかして、この大島紬ができます」
金井「この中で泥染めを行うんですけど」
なぜこのような変色が起こるのか?
ブラタモ実験コーナー
🐱鉄分を溶かした水とタンニン酸が含まれるお茶を
🐱泥田とテーチ木の染料に見たてて
🐱混ぜてみると…
🐱あら不思議!
🐱どうでしょう?
茶カテキンの構造
🐱タンニンは、多数のフェノール性水酸基(-OH)を持つ複雑な芳香族化合物の総称で、タンニン酸という化合物があるわけではない。有名なのは、上の茶カテキンの他にワインに含まれるタンニンや渋柿の渋味成分で、それぞれ構造は異なる。テーチ木のタンニンも構造が異なるが共通点はフェノール性水酸基を持つことである。
🐱多分、テーチ木のタンニンがFe(Ⅱ)酸化物(2価)と反応して無色の水溶性第一鉄塩(2価)になり、それが酸化されて黒色の不溶性第二鉄塩(3価)が生成されるのだと思う。
赤い土を泥田に入れるわけではない。
🐱赤黄色土の鉄分は3価なので反応しない。
🐱錆びるには水分と酸素が必要。
タモリ泥染めに挑戦。
金井「実際は中腰で1時間ぐらいやる」
タモリ「え~ これを!?」
タモリ「黒つくるには相当かかるんだな」
近江「いかがでした、染め師?」
😽奄美のカエルは冬眠しないのか?
草彅「しかし、長年同じ泥田で作業を続けると」
金井「ソテツの葉を泥田に入れておくと鉄分が補給できる」
🐱なぜ効果があるのか科学的にはまだ分かっていないとのこと。バクテリアとかが関係しているのか?
🐱ちなみに、ソテツ(蘇鉄)とは|ヤサシイエンゲイによると
「蘇鉄」の名前の由来は、この木が衰えたときに幹に鉄くぎを打ち込んだり鉄類を株元に与えるとよみがえって元気になるという言い伝えにちなみます。
とのこと。
島の自然をフルに利用して生み出された大島紬は、まさに奄美の宝。
山本「着てるようにすることができます」
タモリ「あ、そうなんですか」
草彅「なんと、使うのは反物一本」
近江「軽いですね。着やすい」
菱形の中の赤い色がソテツの実を表現、その周りのクネクネがハブを表現している。
🐱今となっては、高級普段着?
草彅「奄美の宝、大島紬。自然をいかすために知恵を絞り工夫を凝らして生まれた事が、よ~く分かりました」
町「奄美の人たちが米づくりのために工夫した痕跡を見ていきたい」
町「非常に歴史に詳しいマニアックな方」
草彅「江戸時代、米をつくる場所の確保が大きな課題でした」
川元「寒いと昼間は出ないです」
川元「お嫌いですか? ハブ」
😽ハブに対する警戒心がハンパない森田氏。
タモリ「ヒャン?」
川元「コブラ科」
タモリ「あ~…」
タモリ「まあ似てなくもないですけど…」
草彅「工夫の痕跡なんです」
タモリ「人工堤防だ」
川元「もう、まさにその通りでございます」
川元「潮の満ち引きで決壊する恐れが」
潮が満ちてくると水圧に耐えられない恐れがあった。
草彅「そこで自然を生かした工夫でこの問題を解決したんです」
川元「とおし穴は、堤防に押し寄せる潮の逃げ道」
草彅「堤防にかかる水圧を減らしたんです」
草彅「海水が水田に入らない工夫をしました」
草彅「新しくつくった水田を守る工夫をしたんです」
タモリ「サトウキビですね」
タモリ「実際に見るのは初めてなんです」
初体験!
町「サトウキビからできるものこそ奄美の2つ目の宝です」
🙀ボケようがない。
搾った汁をどんどん煮詰めていく。
🐱以前テレビで見たことがあるけど、サトウキビを機械で圧搾するところも見たかったな。
タモリ「石灰を入れるんですか?」
水間「固めるため」
🐱正確に言うと、不純物を沈殿させるため。
水間「クイズです」
🙀すぐにサンゴが出てくるところがすごい。
水間「サンゴを焼いて砕いたものを(入れてた)」
🐱サンゴの主成分は炭酸カルシウムCaCO3。これを焼くと生石灰(酸化カルシウムCaO)が生成される。
CaCO3➡CaO+CO2
タモリの黒糖づくり体験。
草彅「徐々に粘りけが出てきます」
草彅「この状態のものを特別に食べさせてもらいましょう!」
😽うぇぁい?
タモリ「あったかいと、またおいしいですね」
😽外に出ても盛り上がる二人。
草彅「…という記述まで残ってるんです」
町「指についた黒糖をペロッと舐めたりしただけでもムチでたたかれた」
タモリ「一面サトウキビ畑だったわけですね」
🐱道中、テーマにちなんで宝話。
🐱タモリさんの宝。
町「みんなソテツの実を使うんですね」
🐱途中で、ソテツの実を発見。
🐱近江アナの宝。
😽人に言えない恥ずかしいものが宝なのかな?
🐱黒糖が招いた大変な事態の痕跡を探る森田氏。ハブへの警戒は怠らない。
斜面に沿って段々がある。
町「集落の裏は全部この段々だったんです」
タモリ「全部段々畑」
奄美大島には石垣にできるような石があまり無いので、ソテツが土留めの役割を果たした。
自分たちの食糧をつくるために苦労して開拓した畑まで
🙀知識としては知っていたが、薩摩藩の鬼畜ぶりはハンパないな。
草彅「ここで奄美を食糧不足から救った最後の宝が分かるんです」
風が強くて畑をつくることができなかった。
この一帯に6万本のソテツ。
🐱サイカシン(Cycasin)C8H16N2
🐱「ソテツ地獄」という言葉もあったようだ。
近江「味はないですね」
😿地獄を乗り越えたんだな。
🐱今回は、日本史の暗黒面にも光を当てたところが良かったと思う。
次回は
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🐍奄美の森でブラタモリ(2) - 森の踏切番日記
🐟奄美の海でブラタモリ(1) - 森の踏切番日記
🐟奄美の海でブラタモリ(2) - 森の踏切番日記
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