『ブラタモリ』#73尾道(1)
~なぜ人は尾道に魅せられるのか?
今回は、タモリさんと近江ちゃんが石段から転がり落ちて体が入れ替わります(嘘)
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尾道出身のアナウンサーといえば、キクちゃんこと、西山喜久恵。
そして、山本モナ。
近江アナは、尾道は初めてとか。
尾道が舞台の映画といえば、
やっぱり、これか。
それと、これだな。それほど出来の良い映画だとは思わないが。原田知世の白ブルマだけが印象に残っている。
大林宣彦監督の尾道三部作といえば、『転校生』、『時をかける少女』、『さびしんぼう』。
『さびしんぼう』は、観てないなあ。
尾道が舞台の小説といえば、
林芙美子の『放浪記』
志賀直哉の『暗夜行路』
どちらも、読んだことないな。
今回は、神さまになった中学生は出てこないのね。
福石猫とかも出てこないのね。
尾道について知っていることはこれくらいしかないな。
内田百閒の「鹿児島阿房列車 前編」(『第一阿房列車』新潮文庫)に尾道が少しだけ出てくる。
🔎大宝山千光寺Google マップ

昭和26年の夏、鹿児島へ向かう途中の内田センセは戦前に見た呉線の車窓の風景をもう一度見たいと思って、乗り換えのため尾道で下車した。
三原から広島までの山陽本線は山中を通るが、呉線は海岸に沿って通っている。内田センセは、小雨に煙る瀬戸内海の眺めにうっとりしたそうだ。頸の筋が痛くなるほど白砂青松の浜が何時間も続いたという。その景色をもう一度見るためにわざわざ遠回りをするというのだからヒマな人だ。
乗り換えのために一時間待つことになった内田センセと付き添いのヒマラヤ山系君は、時間つぶしのために尾道の街へ出てみる。
駅の前の広場のすぐ先に海が光っている。その向こうに近い島がある。小さな汽船が島の方から這入って来たところである。潮のにおいがして、風が吹いて、頭から日が照りつけた。
駅のすぐ前の海に面した広場に小さな見世物小屋があった。蛇女とか蜘蛛娘などの看板が出ていた。
二人は、小屋の前を通り、海辺まで出てみて、引き返した。内田センセは、観光名所などには自分からは決して行かない人なのだが、一時間という時間つぶしは中途半端で持てあましたのか、見世物小屋に這入ってみる気になった。
白粉を塗った若い女の胴から下が蛇だというのが蛇女。乳の辺りから下は木毛(瀬戸物や果物の箱詰めに保護のために入れるやつ)を散らかして隠されている。盛り上がった木毛の中から張り子の尻尾がのぞいている。女は頻りに瞬きしてこちらを見ている。
蜘蛛娘は、高い所へ宙に吊した梯子の途中に腹ばいになった若い娘。やはり白粉を塗っていて、一点を見つめた目が光っている。肩の辺りから先は張り抜きの蜘蛛の胴体になっていて蜘蛛の脚を方々に出している。
娘の肩から先はどこに隠したのか、恐らく鏡を使っているのだろうが、どこにどう使ってあるのか、内田センセには見極めることが出来なかった。
蛇女には大別して、蛇を生のまま食べたり蛇を体に巻き付けたりするパターンと体が蛇とか皮膚が鱗とかの変化パターンの二つのバリエーションがある。内田センセが見たのは後者の例のようだ。
お代は一人三十円、二人で六十円だったそうだ。内田センセは、おやおやと思った。
思ったよりも高かったようだ。ちなみに、当時のタバコ(ゴールデンバット)が一箱30円だったそうです。一人タバコ一箱分。
わずか一時間の滞在で尾道を後にした内田センセは、念願の景色を見て堪能した。ところが、忘れていたことが一つあった。
呉線は隧道がうるさいほど沢山あるのだ。当時は、勿論蒸気機関車である。窓を開けていると、煤煙が巻き込まれるのだ。内田センセは、うんざりした。
見世物小屋は全国を巡業していたのだろうが、この話を読んでから尾道というと見世物小屋を連想してしまう。内田センセが堪能した呉線の風景は、今もうっとりする眺めなのだろうか。今は煤煙の心配もないし、一度行ってみたいと思う。
ハトにエサをやるタモリさん。ハトの餌、一袋30円。
朝早いので、ハトがいない。
我が家には、朝早くからハトが来るけどな。
朝早くから、グルグル啼いてうるさくてかなわない。
しかも、台所の換気扇に入りたがるし。
そうそう、ブラタモリだった。
大坂での米相場(先物)の情報を伝書鳩を使って入手していたそうな。
他にも、紀伊国屋文左衛門が考案したと云われる旗振り通信や狼煙通信なんかもあったらしい。
幕府は米飛脚を保護するために、これらの通信を禁止していたようだ。
尾道の商人たちは、寺を隠れ蓑にして掟破りをしていたそうな。
幕府は、伝書鳩を捕まえるためにハヤブサを放ったという話もあるそうだ。
タモリ「町ぐるみですね」
昔は新聞社でも伝書鳩を使っていたことを説明している森田氏。
西国街道だった。
ご名答。
前回は出女で、今回は荘園。
倉敷地といいます。
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