森の踏切番日記

ただのグダグダな日記です/2018年4月からはマイクラ日記をつけています/スマホでのんびりしたサバイバル生活をしています/面倒くさいことは基本しません

スマホを買い替えた話①

 

 

 

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スマホのバッテリーの調子が悪くなったのは7月の初めだった。今にして思えば、母の具合が悪くなったのと同じ頃だった。90を過ぎた母は、流石に今年の酷暑に耐えかねたらしく体調を損ねてしまったのだ。

 

母は、その後何とか持ち直し、夏を乗り切れられそうに思われたが、私のスマホのバッテリーは徐々にその機能を失っていった。充電器から外すとバッテリー残量の低下が著しいのである。この機種も8月の終わりで購入してから6年になる。そろそろ買い替えた方がよさそうだ。

 

9月に入ってすぐ母の容態が急変し、4日後永遠の眠りについた。一連の手続きを終えたあと、私は、私のスマホのバッテリーがいよいよ駄目になってしまっていることに気が付いた。まったく偶然とは嫌なものである。

 

私の住む地域も盆明け以降連日人口の0.2%の感染者が報告される事態となっていたので、通夜葬儀は家族だけで執り行うことにした。

 

通夜の日、台風が日本海を通過していった。通夜が始まる直前、風が強くなり台風から延びた雨雲が強い雨を降らせたが、通夜が終わる頃には雨は上がり静かな夜が訪れた。

 

葬儀当日は台風一過の快晴となった。穏やかな一日だった。風は秋の気配を運んでいた。私のスマホは、充電器に乗せた状態でも1分間に1%の割合でバッテリーが減少し、50%以上残っていても電源が落ちてしまった。電源を切って充電すれば、バッテリー残量が増えるのだが時間がかかってしまうのだった。

 

葬儀が終わるまでの数日間は、メールをチェックしたり、雨雲をお天気アプリでチェックするために時折電源を入れる以外は、ずっとスマホの電源を切って充電器に乗せていた。連絡は家電で全てしなければならなかった。私は、初七日を終えたらスマホを買い替えることにした。

 

こうして、今年の夏は終わった。