森の踏切番日記

人生LARKしたい

パイの話

MY LIBRARYーーーーーーーーーーーー

 πの話
 野崎昭弘
 岩波現代文庫
 ★★★☆

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Love the spiraling in of the numbers...it almost feels like it is water swirling down a long hole. | HATENA | Pinterest | It is, Love the and Bridges


🐱吾輩には妹がいるのだが、子供の頃、我々兄妹によく本をプレゼントしてくれる親戚のオジさんがいた。吾輩には、飛行機の本とか、科学の本とか、何か為になりそうな本を(オジさんはエンジニアだった)、まだ幼かった妹には絵本のたぐいをよくプレゼントしてくれた。オジさんといっても、血縁はそれほど近くはなかったので、親切なオジさんだなあと思っていた。ところが、真相はこうだったのである。そのオジさんは、とある本屋の店員さんに恋をしていたのである。その店員さんが子供好きであるという情報をゲットしたオジさんは作戦を練った。オジさんの周りにいた手頃なガキは我々兄妹しかいなかったので、我々兄妹に白羽の矢が立ったのだ。オジさんはその店員さんに自分も子供好きであることをアピールし、我々兄妹にプレゼントする本は何がよいかアドバイスしてほしいと言って、お近づきになったらしい。オジさんの作戦は成功し、二人はめでたくゴールインしたのであった。結婚してからオジさんは本をプレゼントしてくれなくなった。奥さんも本屋さんを辞めちゃったしね。まったく、いい面の皮だよ、我々兄妹は!

🐱その時もらった本のうちの一冊が『πの話』(野崎昭弘著:岩波書店)である。これはタイトルの通り円周率にまつわる数学の話で、この本がきっかけで吾輩は理系を志望するようになったのだ。当時はほとんど内容を理解出来ていなかったと思うが、数学のキラキラした感じが眩しかったことはよく覚えている。吾輩が本好きになったのもオジさんのお陰かもしれない。以上、プレゼントしてもらった本が人生を左右することもあるというお話でした。因みに、子供の頃もらって一番嫌だったイヤ本は、鈴木ナントカ氏の『気配りのすすめ』である(これはオジさんからではない)。

🐱もし、今、吾輩が親戚の男の子に何か本をプレゼントするとしたら、『神が愛した天才数学者たち』(吉永良正著:角川ソフィア文庫)をプレゼントしたい。数学のキラキラした感じが伝われば良いなと思う。🐥




πの話 (岩波現代文庫)

πの話 (岩波現代文庫)



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