森の踏切番日記

ただのグダグダな日記です/2018年4月からはマイクラ日記をつけています/スマホでのんびりしたサバイバル生活をしています/面倒くさいことは基本しません

2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

漱石の孫娘(姉)

12月の読書録04ーーーーーーー 漱石夫妻 愛のかたち 松岡陽子マックレイン 朝日新書(2007/10/30) 1612-04★★★ ──────────────────── 著書は、1924年、東京生まれ。父は作家松岡譲、母は夏目漱石の長女筆子。津田塾専門学校(現津田塾大学)を卒業後、52年に…

後藤又兵衛という漢

12月の読書録03ーーーーーーー 後藤又兵衛 麻倉一矢 学陽書房人物文庫(2013/05/08:1994) 1612-03★★☆ ──────────────────────────── この本は、ブックオフ・オンラインでたまたま見つけた。108円だったので、ついでに買って読んでみた。元々のタイトルは『…

『貴族探偵対女探偵』の感想~かさしのふこのもも

12月の読書録02ーーーーーーー 貴族探偵対女探偵 麻耶雄嵩 集英社文庫(2016/09/25:2013) 1612-02★★★☆ ──────────────────── 本書は2010年に刊行されて、2013年に集英社文庫化された短編集『貴族探偵』に続く貴族探偵シリーズ二作目となる短編集である。 …

『祈りの幕が下りる時』の感想 ~親は子のために何をすべきか

12月の読書録01ーーーーーーー 祈りの幕が下りる時 東野圭吾 講談社文庫(2016/09/15:2013) 1612-01★★★☆ ──────────────────── 本書は、言わずと知れた東野圭吾の「加賀恭一郎」シリーズの十作目にあたる。吉川英治文学賞受賞作である。 明治座に幼馴染み…

『真田丸』最終回の感想・その4

大河ドラマ『真田丸』最終回 その4 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ◾高台寺 ※北政所と片桐且元 寧「ほうですか…大坂城が…」 寧「全ては夢のまた夢」 片桐はん、こんな所に居たはったんや。 寧「さっ、あがってちょーだゃー」 このドラマは片桐且…

『真田丸』最終回の感想・その3 「敗着」

大河ドラマ『真田丸』最終回 その3「敗着」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あ、よく似ているから間違えてしまったじゃないか。 有働「戦いは豊臣軍の圧勝」 有働「ゲームはアントラーズの歴史的勝利」 有働「…に思われた」 有働「…に思われた」…

『真田丸』最終回の感想・その2 「馬印」

大河ドラマ『真田丸』最終回 その2「馬印」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ◾家康の陣 ※家康、秀忠、本多正純。 正純「これは、いかがでしょう?」 有働「正純は、幸村が寝返ったという噂を流し、その上で、豊臣家の喜ぶ条件で降伏を呼びかける…

『真田丸』最終回の感想・その1 「腐縁」

大河ドラマ『真田丸』最終回 その1「腐縁」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 五月六日夜 ◾とある尼寺 ※尼僧と真田信之 尼僧「まことに申し訳なき事ながら何分小さな尼寺ゆえ」 尼僧「実は、もう一方見えられまして」 尼僧「もしよろしければ、相…

目黒でブラタモリ

『ブラタモリ』#57東京・目黒 ~目黒は江戸のリゾート⁉~ ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ブラタモリ再び東京へ スタートは中目黒駅前 久し振りの東京23区内。 近江「あっそんな、30年」 近江(私、生まれてない) もはや恒例のニセ合成。 目黒川は東…

『城塞』下巻再読・大坂城炎上

『城塞』再読(17) 司馬遼太郎『城塞』の再読もようやく最終回になりました。 岡山口の戦い ◾岡山口の総帥は、大野主馬であった。兵力は二万余。対する将軍秀忠率いる東軍の兵力は六万、先鋒の加賀前田軍だけでも一万五千の兵力であった。 ▶主馬は、旧真田…

『城塞』下巻再読・真田幸村の最期

『城塞』再読(16) 司馬遼太郎『城塞』下巻を再読しております。いよいよ運命の日がやってまいりました。 目指すは家康の首! ただ一つ! 慶長20年(1615)5月7日 ◾真田幸村の主力は茶臼山の南谷に布陣している。真田軍には大谷刑部吉継の長男吉治もいた。…

『真田丸』第49回「前夜」の感想 その3(ずんだ餅)

NHK大河ドラマ『真田丸』 第49回「前夜」その3(ずんだ餅) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ◾誉田・幸村の陣 勝永「あれほど功を焦るなと言うたのに。あのばか!」 幸村「大和路の徳川勢を率いているのは?」 ミサスキー「伊達政宗」 この人達は…

『真田丸』第49回「前夜」の感想 その2(道明寺の戦い)

NHK大河ドラマ『真田丸』 第49回「前夜」その2(道明寺の戦い) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ◾大坂城の厨 ロウニンジャー作戦会議 幸村「家康の本軍は奈良大和路を通って生駒山南の隘路を抜け河内へ入る」 本来なら、ここに4月30日の軍議が入…

『真田丸』第49回「前夜」の感想 その1(夏の陣開戦)

NHK大河ドラマ『真田丸』 第49回「前夜」その1(夏の陣開戦) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 和平派は治長が中心だが、本来は淀殿の戦を望まないという意向を受けてのことであり、和睦が守られるというのは首脳部だけの甘い考えだったのではな…

平泉でブラタモリ

『ブラタモリ』#56平泉 ~黄金の都・平泉はなぜ栄えた~ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 砂鉄女の野望 「転職しようかな~」 前回の「知床」は見なかったから久し振り。 平泉はよく知らないから楽しみ。 懐かしー。サンコンネタ。 お焼香を食べち…

春寒み胃がいたむなり京のこひ  ~京における夏目漱石

12月9日は、漱石の命日。なむなむ。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 京における夏目漱石 漱石は、生涯で四度、京都を訪れている。 ◾明治25年(1892:25歳)7月、正岡子規とともに京都、大阪、堺を旅行。 7月8日京都着、麩屋町通り姉小路上ルの柊…

『城塞』下巻再読・道明寺の戦い

『城塞』再読(15) 司馬遼太郎の『城塞』下巻を再読しております。今回は、ついに夏の陣開戦です。 ◼元和元年(1615)4月30日、大坂城軍議 ※すでに惣濠を失った大坂城では、要塞戦の強味を発揮することができない。「人々の口は重かった」(長宗我部盛親談…

子規逝くや十七日の月明に 虚子

『正岡子規 言葉と生きる』 坪内稔典著(岩波新書) を読む・その5 ──────────────────────────── 明治33年12月24日 第五章:仰臥時代 ◾明治34年(1901)1月、「墨汁一滴」を『日本』に連載開始。 ◽6月、病室の前に糸瓜棚が作られる。 ◽9月2日、「仰臥漫録…

鶏頭の十四五本もありぬべし 子規

『正岡子規 言葉と生きる』 坪内稔典著(岩波新書) を読む・その4 ──────────────────────────── 病床で仕事をする子規(明治31年:三宅雪嶺撮影) 第4章:病床時代(続き) ◾明治31年(1898)2月、「歌よみに与ふる書」を『日本』に連載開始。 ◽3月、一…

柿食ヒの俳句好みしと伝ふべし  子規

『正岡子規 言葉と生きる』 坪内稔典著(岩波新書) を読む・その3 ──────────────────────────── 第4章:病床時代 ◾明治29年(1896)1月3日、子規庵で初句会が催され、鴎外、漱石が同席。 ◽2月、左の腰部が腫れ、痛みがひどく歩行困難になる。 ◽3月27日、…

『真田丸』第48回「引鉄」の感想

大河ドラマ『真田丸』視聴 第48回「引鉄(ひきがね)」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 有働「真田信繁の本当の戦いがここから始まる」 真田信繁の本当の戦いは、大蔵卿局を黙らせることから始めて欲しい。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー…

塙団右衛門でござる

『城塞』再読(番外編) 塙団右衛門まとめ 塙団右衛門直之は人気の高い武将でもあるし、今さらという気もしないではないが、簡単にまとめておきたいと思う。諸説あるが、ここでは『城塞』を中心にまとめた。 出典:小手伸也 (@KOTEshinya) on Twitter ◾生国…

『城塞』下巻再読・樫井の戦闘

『城塞』再読(14) 司馬遼太郎の『城塞』下巻を再読しております。今回は、大河ドラマ『真田丸』に先駆けて、大坂夏の陣前哨戦を振り返ります。 ◾元和元年4月25日、徳川方先鋒を務める藤堂高虎隊と井伊直孝隊が、それぞれ淀と伏見を進発する。対する大坂方…

行く我にとどまる汝に秋二つ 子規

『正岡子規 言葉と生きる』 坪内稔典著(岩波新書) を読む・その2 ──────────────────────────── 明治28年 第三章:記者時代 ◾明治26年(1893)3月、帝国大学文科大学を退学する 。 ◽11月、「芭蕉雑談」を『日本』に連載開始。 ◾明治27年(1894)2月1日、…

山々が近づいている子規忌かな  坪内稔典

6月の読書録からーーーーーーー 正岡子規 言葉と生きる 坪内稔典 岩波新書(2010/12/17) 1606-08★★★☆ ──────────────────────────── 幕末に生まれた子規は明治という時代と共に成長した。彼は俳句・短歌・文章という三つの面で文学上の革新を起こし、後世に…

木瓜咲くや漱石拙を守るべく 漱石

『俳人漱石』坪内稔典(岩波新書)続き Ⅳ:ときめきの俳人・漱石 ◾明治29年(1896)4月から33年(1900)9月まで ※漱石29歳から33歳。熊本の第五高等学校教授時代。29年6月9日、鏡子と結婚。33年9月8日、イギリス留学に出発する。作句数は29年522句、30年288…