森の踏切番日記

人生LARKしたい

藤野可織『おはなしして子ちゃん』~キモカワイイ短編集

9月の読書録01ーーーーーーー

 おはなしして子ちゃん

 藤野可織

 講談社文庫(2017/06/15:2013)

 ★★★★

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藤野可織は、1980年京都生まれ。同志社大学大学院美学芸術学専攻博士課程前期修了。2006年「いやしい鳥」で第103回文學界新人賞を受賞、13年「爪と目」で第149回芥川賞受賞を受賞している。

芥川賞受賞前に京都新聞の文芸欄の「季節のエッセー」を担当していたので地元ではおなじみの作家である(現在は最果タヒが担当)。そんなこともあって、以前から気になっていた作家なのだが、小説を読むのは今回が初めてである。正直言って、もっと早く読めばよかったと後悔するくらい私の好みのタイプの短編集だった。

本作は、2013年に刊行された単行本が文庫化されたもので、全部で十編の短編が収められている。どれも発想が自由で、語り口がうまくて、ちょっと不気味だけれど、どことなくかわいい感じもする、ユニークな作風である。

 

 

 

おはなしして子ちゃん

 

 

 

私は、小学生の頃、理科準備室が好きだった。理科クラブに所属していたが、顧問の先生が来て指導することも無かったので、理科クラブの主な活動は理科準備室で遊ぶことだった。劇薬も使い放題で、硫酸とかを使った実験を児童だけでやったりしたものだが、今から思うと、あれはかなり危険な行為だった。ハンカチにアルコールを浸して火をつけて、「聖火リレー」とか言いながら廊下を走り回ったこともあった。よく叱られなかったものである。まったくのんきな小学校であった。それ故、児童のイジメにも気がつかない鈍感な小学校でもあったが。

理科準備室の隅の方にはホルマリン漬けの標本がいくつかあったことを憶えている。何の標本だったかよく憶えてないがカエルはあったと思う。ヘビもあったかもしれない。どれも古くて、白くて、崩れかかっていて、ぶよぶよしていたと思う。気持ち悪いのでみんなあまり近づかなかったと思う。ホルマリン漬けの標本といえば、やはり、回虫の標本だろうか。小学校にはあっただろうか。記憶が混沌としていて定かでない。白くてヒョロヒョロしたのがウジャウジャしてたり、サナダムシの長いのがウネウネしてたり、ああ気持ち悪い。

 

表題作の「おはなしして子ちゃん」は、そんなあまり思い出したくない気持ち悪い記憶を刺激する。いじめっ子の女の子といじめられっ子の女の子の話だが、猿のホルマリン漬けが出てくる。想像するだに気持ち悪い。「おはなしして子ちゃん」とは、いじめられっ子の女の子がホルマリン漬けの猿につけた名前である。この猿が「おはなしして」とせがむのである。いじめられっ子の女の子からその話を聞いたいじめっ子の女の子は、放課後ひとりで理科準備室に忍び込み、いじめられっ子の女の子に閉じ込められてしまうのだが、ホルマリン漬けの猿におはなしをせがまれて、自分の知っているおはなしを次から次へと話し始める。彼女には、話したいおはなしが山のようにあるのだ。ところが、どんなに話しても「おはなしして子ちゃん」は、話をせがみ続ける。自分のことを話し始めた女の子は、うまくおはなしができなくなる。彼女の家庭環境はあまり幸せとは云えない。

この話は、はじめはうまくいきませんでした。ひとこと話すごとに、息を吸っていいのか吐いていいのかがわからなくなり、手や足首が冷たくなってじんじんとしびれました。なにもかもが遠ざかっていくようでした。子猿さえ見えなくなりました。けれど、見えなくても目の前に子猿がいて、私の話を聞いていることだけは疑いを持ちませんでした。やがて、あたたかい血が激しく体中を駆け回る感触が訪れました。私はいつからか、とてもなめらかに話していました。私は、私の話を、遠い遠い外国の森での物語を話すように見事に話していました。

女の子は、自分のことを話すうちに、自己を客体化することに成功したのだ。私は、このことに感銘を受けた。猿の方は、おはなしをしてもらうことによって元気になる。そのあと、ホラーな展開が待ち受けているのだが。「おはなし」には、語り手も聞き手も救う作用がある。彼女は、今も「おはなしして子ちゃん」を求めているのだ。

 

 

ピエタとトランジ」のトランジは、ピエタのクラスに転校してきた常識はずれの推理力を持つ女子高生。彼女の行く先々で事件が頻発し死人が続出するという名探偵の宿命というかある意味不幸を呼ぶ少女。なので、友達がいない。ところがお気楽な性格の女子高生ピエタは、そんなトランジを面白がって友達になる。ピエタの学校でもトランジが転校してきてから、事件が頻発し死人が続出するという豪快な話。これは、長編で読みたい。

 

 

アイデンティティ」の助六は、鮭と猿をつなぎ合わせて人魚を作る職人。人魚工場で作られた人魚たちは海外に輸出される。実際、江戸時代には、人魚のミイラは日本の特産品で海外に輸出されていた。お寺さんとかによくある人魚のミイラもその類である。他の職人たちが作った人魚は、出来上がると人魚の自覚に目覚めるのだが、半人前の助六が作った人魚は人魚の自覚を持てない。


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「猿です」

「鮭です」

「いいえ、人魚です」

 

アイデンティティを持てない猿でも鮭でも人魚でもない存在の苦悩が面白くも哀しい。最後に博物館に展示された「それ」が語る言葉は重い。この短編集の中では最も気に入った作品である。

 

 

「今日の心霊」の語り手である「我々」は、撮った写真が必ず心霊写真になるという驚異の異能力を持つ女性micapon17を見守る謎の組織である。なぜか心霊写真を撮った当人には心霊がまったく見えない。そんなmicapon17がブログを始めて、自分が撮った写真を載せ始めたら、大炎上。彼女の撮ったピンボケ写真は、生きている人間よりも心霊の方が鮮明に写っていたりするのだ。この生者と死者の逆転が面白い。

この短編の中でも出てくるが、ビクトリア朝時代の英国などでは、愛する家族が死ぬと埋葬前に亡きがらを撮影する死後記念写真の習慣があったようだ。私も以前、そういう写真を集めた写真集を見たことがある。特に、死んだ子供がきれいに着飾られて顔もきれいに化粧されて椅子にもたれかかっている写真は鮮明に記憶に焼き付いている。あたかも眠っているかのように見えるのだが、やはり生者の寝姿とはどこか違うのだ。目を開かせて、あたかも生きているかのように写された写真もあったが、やはりどことなく異様な感じがした。

 

 

宇宙を航行する人工知能搭載宇宙船の独白といえば、円城塔の「バナナ剥きには最適の日々」が思い出されるが、「美人は気合い」も人工知能搭載宇宙船の独白である。「わたし」は、「たぶん、きっと」壊れている。名前は「たしか」水瓶103号。水瓶座のβ星サダルスウドの方角へ向けて航行しているという。「わたし」の任務は、胚盤胞を生命体が活発活動している星に届けること。ラストの「羅列」が効果的な作品である。

一般的な「美人」の基準は、時代によっても異なるし、地域によっても異なるが、「美人」の方が、遺伝子が次の世代に残り拡散する確率は高いだろう。「わたし」がいう「美しい」とは、「他者の知覚にこころよい衝撃を与える」ということである。

生物学的には、選択権がメスの方にある種が多いようだ。「美しい」オスが勝ち残るのである。日高敏隆先生によると、クジャクの場合、広げた羽の眼のような模様の数が一番多いオスがメスに選ばれるそうだ。それが、クジャクにおける「美人」の基準なのだ。

それでは、モテナイ君はどうするかというと、ある種の魚の場合、メスの振りをしてカップルに近づき、隙を見て卵巣に精子をかけ逃げするそうだ。涙ぐましい。意外に多くのモテナイ君の遺伝子も次世代に残っていくのだそうだ。

時代によって「美人」の基準は変わるから、今「美人」じゃない遺伝子が「美人」になる日が訪れるかもしれない。だから、今「美人」じゃない遺伝子もキープする必要があるのだろう。

 

 

エイプリル・フール」は、一日に一回だけ嘘をつかないと死んでしまう少女の話。ただし、それは彼女がそう言っているだけであり、それが本当かどうかは分からない。誰かを好きになるということは、相手の虚実をまとめて好きになるということ。好きになってしまえば、年齢も性別も関係ない?

それにしても、嘘がつけないというのは、人間社会においては致命的に不便なことだ。

 

 

「逃げろ!」の語り手の「俺」は、目に見えない敵に追われて必死に逃げたあげく通り魔殺人を繰り返している男。通り魔だけでなく、みんな目に見えない何者かに追われているのだ。RCサクセションの名曲「ベィビー!逃げるんだ」を思い出す。げるんだげるんだあ~🎵

オチがうまい作品である。

 

 

「ホームパーティーはこれから」の語り手の「私」は、夫の転職のため慣れない土地に引っ越してきたばかりで、面識のない夫の仲間を招いてのホームパーティーをすることになった専業主婦。「いつも一生(※ママ)懸命で明るい」彼女の心の拠り所はSNSでつながる高校時代からの親友たちとあの頃の「あたし」。彼女は、失敗が許されないパーティーのために朝から準備に追われている。ところが、準備が終わらないのにピンポンとインターホンが鳴ってしまう。なんか主婦って大変だなあ、というシチュエーションから始まって、途中からぶっ飛んでいく。

輝いていた頃の「あたし」を忘れられずに、「◯◯さんの奥さん」という記号にされることに対して必死に抵抗しながら、「いい奥さん」と呼ばれたいがために記号の中に埋没してしまう女性を描いた一種のホラーとして読んだ。「◯◯さんの奥さん」の繰り返しが効果的である。

 

 

「ハイパーリアリズム点描画派の挑戦」の語り手の「ぼく」は、美大を出たが将来に見切りをつけ食品メーカーに就職した男性。「ハイパーリアリズム点描画」という架空の技法と展覧会における観客のバトルと「ぼく」の人生の凄まじい話である。

 

 

「ある遅読症患者の手記」は、本が無機質ではない世界の話である。この世界では、本は表紙を開くと目を覚ます。そして、束ねられたページと背の隙間から芽が出て、成長し、やがて、花を咲かせる。さて、何色の花でしょう?

ところが、この手記の筆者である「ぼく」は、本を読むのが致命的に遅い「遅読症患者」なので、読み終わる前に花が枯れて本が死んでしまうのである。死にゆく本の描写は、まさにホラーである。その恐ろしさを読者も体験することになる。

音楽では、こういう感じの終わり方をする曲を聴いたことがあるが、小説では、たぶん読んだのは初めてである。同志社大学で美学というと、あの作家を思い浮かべるが、あの人の作品でもこれは無かったのではないだろうか。

 

 

私の本棚には、未読本が何十冊かあるのだが、読まないうちに腐ってしまわないか、ちょっと心配である。早く読まねば。

 

 

 

 

おはなしして子ちゃん (講談社文庫)

おはなしして子ちゃん (講談社文庫)

 

 

 

 

 


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人魚のミイラ(西光寺学文路苅萱堂・和歌山県橋本市
 

 

 

 

 

 

高野山と空海さんでブラタモリ(3/3)

ブラタモリ』#83高野山空海(3/3)

高野山空海テーマパーク!?


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近江「弘法は筆を誤らず?」

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行ってきました。


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あじみ地蔵


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近江「息がかからないようにしてますね」


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鶴瓶師匠!


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黄衣の僧。


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黄色は仏教の色だとか。


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おみくじもあるんだ。


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わざわざ奥之院まで行って、凶引いたら最悪やな。


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私は高校3年のとき、大学受験の合格祈願のお参りに行った北野の天神さんでおみくじを引いて凶を出したことがあります。もちろん、浪人しました。

おそるべし、菅原道真。て、実力か。


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受験生は、むやみにおみくじを引かない方がよいと思います。うっかり、凶でも引いたりすると、動揺します。


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ミートソース駄目。卵駄目。トマト味?


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はあ。


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はあ。


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🔍高野山 霊宝館(れいほうかん)


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再び登場、山口文章さん。


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マスク着用。風邪ひいたんでっか?


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お宝登場。


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なんでしょうか?


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おお~!


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797年


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空海は、23歳のとき、大和の久米寺で『大日経』を発見してから、とくに密教に深い関心を持つようになったといわれています。


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三教指帰』の草本といわれている。

三教指帰』は、空海24歳のとき(797)の著作。儒・道・仏の三教の優劣深浅を批判したものであるが、自らの思想の遍歴がしるされていて、出家の宣言書といわれている。


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🔍高野山霊宝館【収蔵品紹介:書跡】


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1220年前のものなのに保存状態がとても良い。


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さすが三筆の一人。て、ようわからん。

因みに他の二人は、嵯峨天皇橘逸勢です。


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15歳のとき、讃岐から上京し、『論語』『孝経』史伝を学ぶ。

18歳で大学に入るが、仏教の深遠な教えを触れるに及んで、大学をやめて仏道修行にはげむことになった。


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思いがね。


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おいおい。


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「弘法にも筆の誤り」は、

「応天門 」の応の字を書き損じたんだっけ?

なんかそんな話。


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近江、納得。


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うん、すごかった。実物見てみたい。


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そこかい!


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今日のランチはトマト味のパスタにしようと心に決めた近江ちゃんでした。


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今回は、内容が濃かったなあ。

 


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こちらは、空海最澄にあてた書状。「風信雲書 自天翔臨」と始まることから『風信帖』と呼ばれる。

 

 


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次回は、高野山の町でブラタモリ

 

 

 

📄関連日記

🔘高野山でブラタモリ(1/2) - 森の踏切番日記

🔘高野山でブラタモリ(2/2) - 森の踏切番日記

 

 

 

 

 

 

高野山と空海さんでブラタモリ(2/3)

ブラタモリ』#83高野山空海(2/3)

高野山空海テーマパーク!?


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近江「奥之院がベスポジ?」

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奥之院の入り口に着きました。


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タモリ「ここはね、一度来たことがあるんですよ」


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関ヶ原の合戦では西軍について改易されながらも奇跡の大名復帰を果たした立花宗茂筑後柳川立花藩ですな。


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タモリさんと同郷。


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ローカルな話題で盛り上がるタモリさんと木下先生。


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※前回の放送より「町石」


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五大ですな。


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供養塔ですな。


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🔍高野山霊宝館【収蔵品紹介:仏に関する基礎知識:大日如来】


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こちらが法界定印を結ぶ胎蔵界大日如来


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木下「単なる墓ではなくて、これそのものが大日如来である、かつ、宇宙であると…」


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近江ちゃんは、鶴田浩二を知らない。

これは、無理もないな。


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ここか!(前回の予告より)


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こちらは、薩摩島津家。


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小田原、北条氏郷


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向かって左の大きいのが信玄。


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上杉家は廟建築。


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あの世でも川中島の延長戦?


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深夜に行くと、賑やかそう。

日本古来の信仰として山中は、「他界」であり、死後の魂の行くところだったので、自然と受け入れられたのでしょう。


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他にも、松平秀康とか、平敦盛とか、赤穂浪士とか、法然さんも、親鸞さんも。


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歴代天皇の御陵もあるし、皇族や公家さんたちもあるはず。徳川家は霊廟があるはず。


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地球は、寿命がきて膨張した太陽に飲み込まれておるだろうな。太陽は白色矮星になっておるかもな。


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人類の寿命が八万歳になっておるとか。


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木下「奥之院といわれている」


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弥勒菩薩、日本語話せませ~ん!


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待ちきれない人たちによって、弥勒信仰がブームになって、のちに阿弥陀信仰にとってかわられたそうな。


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あるいは、花見の場所取り。


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木下先生のテンションが⤴


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一石五輪塔


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古いものは室町時代のものもあるとか。


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土の下に埋もれてしまっていることも多いのだとか。


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どや。


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それでか。納得。


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木下先生は、5000から6000くらい調べたのだとか。


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タモさん感慨深げ。

それより、スタッフのTシャツが気になる。


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ホント、面白い。


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天災の被害者とか戦死者とかの供養塔もあるでしょう。


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シロアリの供養塔もあるとか。


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なんか、カワイイ。


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いかにも日本的。


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聖域中の聖域。


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なるほど~


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次の記事へと続く

 

 


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弥勒菩薩像といえば、やはりこれでしょう。

木造弥勒菩薩半跏像(国宝・広隆寺蔵)。

遠い未来に思いをはせて瞑想しておられるのだとか。

 

 

 

 

 

高野山と空海さんでブラタモリ(1/3)

ブラタモリ』#83高野山空海(1/3)

高野山空海テーマパーク!?


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近江「まんだらけ?」 

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前回は大変でしたw


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20kmの山道を歩かされてw


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て、おいおい。


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近江「ここまで来たか~!」


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まさか、やるとはw

(くわしくは、前回の記事をご覧下さい)


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草彅「始まりましたブラタモリ!」


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草彅「実は、高野山空海を身近に感じられる仕掛けが満載の空海テーマパークでもあるんです」

 


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空海(774-835)

※source:タヌキにもわかる真言宗&空海講座 - 妖怪うぃき的妖怪図鑑

 


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近江(テーマパーク🎵)


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今回も高野山ブラタモリ


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高野山には二つの重要な聖地がある。


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一つは、空海がつくった壇上伽藍。


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もう一つは、空海の御廟がある奥之院。


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草彅「タモリさんたちは麓の慈尊院から続く180の町石をたどり」


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🔍壇上伽藍Google マップ


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木下先生。

 

 

※前回の放送より
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タモリ「この音楽は、どういう意味があるのかなあ」


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ここで朝の8時。

 


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創建時から同じ高さがあったといわれている。


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密教は、空海によって日本に伝えられ、再組織され、日本化されて真言宗となった。


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804年(延暦23)空海31歳のとき、遣唐大使藤原葛野麿の一行に加わって、最澄らと入唐。青竜寺の恵果阿闍梨から胎蔵界法、金剛界曼陀羅法を受け、伝法潅頂を授かり、遍照金剛の名を与えられた。


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その後、梵字を習い、胎蔵界金剛界の奥儀を授けられた。

両部大曼陀羅、経典、図像などの書写もおこない、長安滞在一年三ヶ月ののち、帰国の途についた。

806年(大同1)8月、多くの経巻、図像などを携え、九州に着いた。


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天台宗を研究した最澄も一年で帰国している。


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次の遣唐使派遣は、小野篁の逸話で有名な836年~838年の遣唐使


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7世紀後半から新羅との関係が悪化して、南島路や南路をとるようになったため、遭難の確率も高まり危険な航海だった。成功率は五割未満といわれている。

小野篁が駄々をこねたのも無理ないよね。

生きて帰ってこられただけで、神仏に感謝したくなっただろうね。


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その次が、894年(寛平6)の菅原道真が遣唐大使に任じられた遣唐使で、道真の建議で中止になり、遣唐使は廃止になった。「ハクション大魔王遣唐使廃止」て覚えたなあ。


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816年(弘仁7)空海43歳のとき、高野山開創のための上奏文をさしだし、許された。この年、実地調査のため弟子を派遣、翌年(または翌々年)自らも入山した。


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819年(弘仁10)本格的に伽藍建立に着手。初期には、東西二基の仏塔と講堂、三十間僧坊などがあっただけのようであり、これを金剛峯寺という。これが、今の壇上伽藍になる。空海在世時には未完成だったようだ。


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835年(承和2)3月21日、空海はこの地でなくなった。

921年(延喜21)弘法大師と諡(おくりな)された。


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山口文章さん。


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高野山の総本堂・金堂


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内陣とは、仏様を祭っている場所。


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山口「横の壁に掛かっています大きな軸なんですね。両界曼荼羅といいます」


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Mandalaは、本質を所有せるもの、宇宙の真理を表現したもの、仏の自内証(自己の心の内にさとった真理)の境地を表現したものなどの意味を持つとか。


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真言密教は言葉で説明するのが非常に難しい。


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空海「密蔵は深玄にして翰墨(かんぼく)に載せがたし、さらに図画を仮りて悟らざるに開示す」(『御請来目録』より)


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山口「物質的なものを表しています」

 

 


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こちらは東寺さんの両界曼荼羅。右が胎蔵界曼荼羅(東)、左が金剛界曼荼羅(西)。前者は『大日経』により、後者は『金剛頂経』によって図絵されている。

 


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胎蔵界曼荼羅


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センターのセンターが大日如来

冠形に髪を結いあげ法界定印を結ぶ。

 


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金剛界曼荼羅


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こちらもセンターのセンターが大日如来

垂髪で智拳印を結ぶ。

右下1から9は、修行者のさとりに進む方向(向上門)。

中央(一)から右下(九)は、大日如来が化現して衆生を教化する方向(向下門)。

 


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大日如来

密教の最高の仏で、宇宙と人の実相を仏格としたもの。すべての仏はこの仏から出、宇宙の万象でこの仏のあらわれでないものはない。この仏は、宇宙の真実自体(法)であるとともに活動自体(説法)でもあるとみられている。つまり、その本体には、理法と活動の二面があるとされ、前者は知恵の金剛界、後者は理性(りしょう)の胎蔵界としてあらわされる。

 


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仏像(ぶつぞう)とは - コトバンクより

 

 

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山口「(金剛界曼荼羅は)右の下の世界から始まって反時計回りに回っていきまして、最後に真ん中に到達する。あるいは、真ん中から始まって下りていくという感じなんです。時間の概念が入っています」


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左の葉の部分が慈尊院


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草彅「高野山に現れているんです」


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草彅「空海テーマパークの仕掛けなんです」


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まったくの思弁だけで宇宙の真理を解き明かそうとしているところがすごいと思います。


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いっちょめ! いっちょめ! ワオゥ!


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すみません。どうしても言いたかった。


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ここまでの調べ物に結構時間がかかったので、あとはザックリといきます。

おもに、うちにある『万有百科大事典』(小学館)を参考にしました。

 


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次の記事へと続く

 

 

 

 

📄この記事の前

 

 

 

 

 

なつかしの『アスラクライン』

8月の読書録09~22ーーーーー

 アスラクライン 全14巻

 三雲岳斗

 電撃文庫(2005/07/25~2010/02/10)

 ★★★☆

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7月に『デート・ア・ライブ』を第1巻から第12巻まで読んだので、8月は『デート・ア・ライブ アンコール』の方を読もうと思っていたのだけれども、とあるきっかけで、『アスラクライン』が懐かしくなったので、『アスラクライン』を読み返してみることにした。

 

著者の三雲岳斗は、1970年大分県生まれ。上智大学国語学部英語学科卒。98年に『コールド・ゲヘナ』で第5回電撃ゲーム小説大賞銀賞を受賞し、デビュー。99年に『M.G.H.楽園の鏡像』で、第1回日本SF新人賞を受賞。2000年には『アース・リバース』で第5回スニーカー大賞特別賞を受賞した。『アスラクライン』は、電撃文庫での五番目のシリーズということになる。SF、ミステリ、歴史伝奇など、多岐にわたる作品を発表している。

 

『聖遺の天使』(2003) 、『旧宮殿にて』(2005) の二作品は、若き日のレオナルド・ダ・ヴィンチを探偵役にしたミステリの秀作で、ダ・ヴィンチの「白貂を抱く貴婦人」のモデルと云われるチェチーリア・ガッレラーニも登場する私のお気に入りの作品である。特に、『旧宮殿にて』収録の「二つの鍵」は佳作である。

また、『少女ノイズ』(2007) は、孤独な天才毒舌美少女が探偵役で、何故か犯罪現場に執着する癖を持つ大学生がワトスン役をつとめる青春ライトミステリ恋愛小説である。こちらも私のお気に入りの作品である。

近年は、ラノベに絞って活動している印象を受けるが、できれば、もっと一般の方でも活躍してほしい作家である。

 

 


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レオナルド・ダ・ヴィンチ「白貂を抱く貴婦人」(1490年頃)

※チェチーリア・ガッレラーニがモデルと云われている。抱いているのは、白貂ではなくて、実はフェレット

 

 

 

アスラクライン」シリーズが始まった2005年は、2003年から始まった谷川流の「涼宮ハルヒ」シリーズの爆発的な人気によって、ラノベというジャンルが一般にも注目され始めた時期にあたる。

アニメ化された2009年は、アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の2回目の放送(1回目は2006年)と時期が重なる。アニメの方は、原作を簡略化したストーリーになっていて、結末も違っていたと記憶している。原作ほどには評価していない。

 

今、突然、アニメ『神魂合体ゴーダンナー!!』を思い出してしまった。あのアニメは良きアニメであった。なにしろ、ハリウッドがパクったくらいだもんな。マジンガーZから綿々と受け継がれてきた正統派ロボットアニメである。調べてみたら、2003年から2004年にかけての放送だった。なつかしいなあ。話が横道にそれてしまった。

 

 

 

アスラクライン 1 [DVD]初回限定版

 

 

 

今回、久しぶりに読み返してみて改めて感じたのは、やはり文章がうまいということ。それに、内容の密度が高い。7月に読んだ『デート・ア・ライブ』の場合は、一冊平均二時間で、土日を使って第1巻から第12巻まで一気に読めたが、『アスラクライン』の場合は、読むのに一冊平均三時間かかった。小説としての完成度が高く、じっくり読みたくなる作品である。

 

第1巻のあとがきによると、企画書の段階では内容はスチームパンクになる予定だったそうだ。全然スチームじゃないし。ハイスクールパンクてなんやねん。歯車はスチームパンク設定の名残のようだ。途中で設定が二転三転したそうだが、どういう風に変わっていったのか、私気になります。三雲岳斗スチームパンクも読んでみたいなあ。

 

このシリーズの面白いところは、超弦理論、Dブレーン、一般相対性理論重力レンズなどといった科学理論や科学用語が頻繁に出てくるところである。実は、これらの科学理論や科学用語は作品世界の設定とはあまり関係が無い。どちらかというと、これらの言葉の持つイメージから想像力をふくらませてファンタジーにまで飛躍させたという感じがする。

エヴェレットの多世界解釈とか、ブラックホールのように重力が大きい場所では時間が止まるとか、重力が大きい場所の周囲では空間が歪むので光の進路が曲げられるとか、科学的に正しい知識を作品に利用している部分もあるのだが、大部分は空想科学である。その空想の飛躍のしかたが面白いのである。これぞSFの醍醐味。「シュヴァルツシルトの闇!」好きだなあ。

 

 


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この作品では、宇宙は多元宇宙になっている。ところが、「デウス・エクス・マキナ(機械仕掛けの神)」が現れて全ての宇宙を滅ぼしてしまうという壮大な世界が設定されている。この「神」は、機械仕掛けの巨大な腕で、おそらくスチームパンク設定の名残だろう。これも「機械仕掛けの神」という言葉からイメージを飛躍させている。(デウス・エクス・マキナは、もともとは演劇用語)

この無数の宇宙の中から、破滅を回避するために二巡目の世界を作り出すことに成功した宇宙があった。その宇宙が作品舞台となる。これは、登場人物の中に、あらゆる世界、あらゆる時間に存在する自己と、感覚と思考の一部を共有する能力を持つ女性(律都)がいることによって保証されている。

ここでの二巡目の世界は、一巡目の世界を過去に戻ってやり直すことを意味している。第12巻における律都の説明には多少の混乱があるが、それは大きな問題ではない。彼女の説明では、この二巡目の世界も様々な可能性に分岐されていることになるのだが、どういうわけか、彼女はこの物語世界の未来だけは知らない。これは、この物語世界の未来が確定していないと考えることもできる。

ここで問題となるのは、二巡目の世界は一巡目の世界を「上書き」するものなのか、新たに分岐した世界なのか、ということである。この作品は多世界解釈を採用しているので、作品の一貫性を考えるならば、二巡目の世界は新たに分岐した世界でなければならない。従って、一巡目の世界は上書きされない。

この物語の結果、一巡目の世界は破滅を免れたかというと、普通に考えると、そういう訳にはいかない。なぜならば、一巡目の世界の破滅は確定してしまっているからである。他の無数の宇宙についても同様である。それは律都の能力が保証している。そうでなければ、二巡目の世界は生まれない。

「機械仕掛けの神」は、どこかの宇宙が重力を制御する技術を手に入れると、自動的に全ての宇宙に出現し全ての宇宙を破壊するという設定になっているのだが、作中の人物は、それが多元宇宙を超えた存在であると考えているようだ。つまり、全ての宇宙に同一の「機械仕掛けの神」が出現するということである。「神」というのは、そういうものだということなのだろう。

そうすると、どこかの宇宙が「機械仕掛けの神」を破壊できれば、多元宇宙の全ての宇宙から「機械仕掛けの神」が消えることになる。この場合、二巡目の世界において、主人公が「機械仕掛けの神」を破壊した時点で、全ての宇宙で、「機械仕掛けの神」が破壊された宇宙、つまり、滅亡を免れた宇宙がそれぞれ分岐して生まれたと考えるしかない。

「機械仕掛けの神」は、重力を制御する技術を手に入れるまで進化した知的生命体に対する、真の「神」が与えた試練と解釈することもできると思う。

二巡目の世界には、「一巡目の世界の遺跡」と呼ばれる一巡目の世界の施設の廃墟が存在する。これは、二巡目の世界が一巡目の世界を上書きしたものだと解釈すればSF的には説明がつくが、二巡目の世界が分岐した世界であると解釈した場合には、一巡目の世界が二巡目の世界に干渉した結果だとでも考えるしかない。

二巡目の世界には、他にも矛盾する点があるのだが、作中の人物は二巡目の世界は一巡目の世界を上書きしたものだと解釈しているようである。作品世界の一貫性から考えると、この作品では上書き解釈はするべきではない、と私は考える。

 

このシリーズの設定は時空が複雑に絡みあっているので、矛盾が出てくるのは仕方のないことだと思う。だからといって、この作品の価値が損なわれるとは思わない。私は、こういうことをグダグダ考えるのが昔から好きなのだが、細かいことを言い出すとキリが無いので、程々にしておいて、あまり気にしないことにしている。屁理屈は、つけようと思えば、いくらでもつけられるものだし。

 

 


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作中、「点火装置(イグナイター)」と呼ばれるプラグインが登場する。これは、二巡目の世界の遺跡で発掘されて、一巡目の世界に持ち込まれた装置である。そして、一巡目の世界に持ち込まれたから、二巡目の世界の遺跡で発掘された、と説明されている。この卑猥な形をした装置は、結局使われることはなかったが、作った人間が誰もいないことになる。

そもそも、物語の核となる「機巧魔神(アスラ・マキーナ)」自体、二巡目の世界の技術を二巡目の世界の人間が一巡目の世界に持ち込んだ結果、一巡目の世界で製作されて一巡目の世界の人間によって二巡目の世界に持ち込まれたのである。つまり、「機巧魔神」の発明者は存在しないのである。こういう「遊び」は、このシリーズの魅力の一つだと思う。

 

 


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「残留思念」という懐かしいSF用語が出てきたり、超弦重力炉の内部へ下るトンネルの入り口に、ダンテの『神曲』の地獄の門に書かれている「この門をくぐる者、一切の希望を捨てよ」という言葉が書かれていたりする。こういう細かい部分も面白いと思う。

 

第4巻のあとがきによると、二つの流れの「交差」と「反転」が、シリーズを読み解くキーワードだという。「日常と非日常の交差、反転こそがこの作品の主要なテーマ」なのである。第9巻で、主人公が丸々1巻女装させられるのも、「交差」と「反転」の一環だろうか。

一巡目の世界と二巡目の世界も交差、反転していると云えよう。このシリーズの中では、主人公が一巡目の世界に飛ばされた、第11巻と第12巻が特に気に入っている。これは、第10巻までに語られた二巡目の世界の出来事があってこそなのだが、二つの世界の違いがもたらす登場人物たちの運命の違いが描かれていて効果的だった。一人だけ5年前に飛ばされたアニアの成長した姿は感動的ですらあった。

 

「日常と非日常の交差、反転」というテーマは、ラノベの主要なテーマの一つになっている。例えば、『デート・ア・ライブ』などもこのタイプの話である。

 

 


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主人公(智春)と二人の少女(操緒、奏)との関係も興味深い。この作品の設定上、この三人は三角関係にならざるを得ないのである。智春と操緒は幼馴染みだが、恋愛関係を超えた特別な関係を思わせる。奏は、智春と出会った時から秘めた恋心を抱いているのだが、智春はなかなか気づかない。智春自身も奏に恋愛感情を持っているのだが、自分の気持ちになかなか気づかない。ラノベの主人公は鈍感でなければならないのだ。最終的には二人は文字通り結ばれるのだが、操緒の感情にそれほど嫉妬があるようには思われない。近しい関係過ぎて恋愛関係には発展しないパターンか。

一巡目の世界の智春(自称直貴)と操緒(自称環緒)の場合は、少し異なる。これは、一巡目の世界では、智春と奏の関係が希薄で恋愛関係にまで至らなかったことによる。智春は操緒を一種の不治の病(非在化)から救うとともに世界を破滅から救うために二巡目の世界へ向かったのだが、失敗に終わり死んでしまう。智春を追いかけて二巡目の世界までやって来てしまった操緒の智春に対する気持ちは二巡目の操緒よりも恋愛感情が強いように思われる。一巡目の操緒は、最後には一巡目の智春の悲願(超弦重力炉の破壊)を達成させるために、自らの命を投げ出す。一巡目の二人の関係は、美しいけれども、少し哀しい。

一巡目と二巡目の操緒に共通しているのは、智春のためなら自己犠牲も厭わない強い気持ちである。これは母性に近いかもしれない。彼女は文字通り智春の守護霊的な存在なのである。

 

 


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このシリーズの本編は、第13巻で完結する。第13巻のあとがきによると、最初に書き始めたときに、物語の最後の場面が完成していたという。作者の頭の中にはループするイメージがあったようだ。どうりで作中でもうずまきがグルグルするわけである。

第14巻では、ユルい短編を挟みながら後日談が語られる。「機械仕掛けの神」を破壊した智春と操緒は時空の狭間をさまよっているようである。奏は、智春と結ばれたけれども、帰りを待つ立場になる。彼女は二人の帰還を確信しているのか、あまり心配していないようである。このシリーズは、奏が智春の義理の妹に智春と操緒の物語を語り始める所で終わる。『アスラクライン』は、幼なじみの少年と少女の物語を少年の恋人が語る物語だったのである。

 

子供の頃、物語を読み終わって本を閉じるとき、このまま物語が終わって登場人物たちと別れてしまうのが、さみしい気持ちになったものである。この少年と少女の物語は、その頃の気持ちを思い出させてくれるそんな物語である。

 

 


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まとめ読み『デート・ア・ライブ』(1)~(12)

7月の読書録06~17ーーーーー

 デート・ア・ライブ(1)~(12)

 橘公司

 富士見ファンタジア文庫

(2011/03/25~2015/06/25)

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時々かる~い小説が無性に読みたくなる時があって、そういう時は少し前のラノベを読むことにしています。なぜ、少し前のラノベかというと、ブックオフで安く大人買いできるからです。子供の頃から発売日が待ちきれない困った子だったので、できれば完結したのをまとめて読みたい。あ、『デアラ』完結してねえや。ま、いいか。

 

ラノベに関しては、ほとんど情報を持たないので、タイトルと表紙イラストで作品を選ぶことが多いです。『デアラ』は、数年前からイラストが好きで気になっていた作品でした。アニメにもなっているので内容の方はだいたい把握しているのですが、まとめて原作を読むのは今回が初めてです。

 

なぜ第12巻までかというと、そこまでがブックオフ・オンラインで安かったからです。今月は『アンコール』の方を読んでいます。先日、第13巻と第14巻を買いましたが、先月第17巻が出たせいか古本が品薄で、結局第14巻は新品を買いました。ラノベを新品で買うのは久しぶりだなあ。『はがない』第11巻以来か。

 

7月に、第1巻から第12巻まで一気にまとめて読んだのですが、今さら『デアラ』の感想を書いてもなあと思って、ブログの読書録に載せるつもりはありませんでした。ところが、タイミングよく最新巻が出たので、せっかくだから、最新巻まで読むことにして、簡単に感想をメモしておくことにしました。第17巻まで追いつくのは来月になりそうだな。

 

 

デート・ア・ライブ3 狂三キラー (富士見ファンタジア文庫)

 

精霊

隣界に存在する特殊災害指定生命体。発生原因、存在理由ともに不明。

こちらの世界に現れる際、空間震を発生させ、周囲に甚大な被害を及ぼす。

また、その戦闘能力は強大。

 

対処法1

武力を以てこれを殲滅する。

ただし前述の通り、非常に高い戦闘能力を持つため、達成は困難。

 

対処法2

──デートしてデレさせる。

 

 

 

[01]十香デッドエンド

(2011/03/25)★★☆

あとがきによると、本作の最初の着想は、「秘密組織のメンバーがみんなで大マジメにギャルゲーやってたらなんかシュールじゃね?」だったとか。確かにそんな感じ。ギャルゲーやったことないけど、雰囲気は分かる。小説としての完成度は、決して高いとは思わないけど、面白いから、まあいいや。やっぱり、イラストが好きだなあ。絵があった方が良くなる典型的なラノベという印象。名前とか装備とかのネーミングのセンスは好き。夜刀神十香は典型的な美少女なので、かえって印象が薄い。

 

 

[02]四糸乃パペット

(2011/08/25)★★☆

第1巻は、典型的なラノベのヒロインをもってきたので、第2巻の精霊・四糸乃は、著者の好みがモロに出ていると見た。なんといっても「心のオアシス」だもんな。四糸乃は、始めはそれほど好きではなかったのだけれど、シリーズが進むにつれて良くなってきた。後からジワジワ効いてくるタイプのコだな。なんといっても「心のオアシス」だもんな。鳶一折紙が早くも壊れ始めている。

 

 

[03]狂三キラー

(2011/11/25)★★★

このシリーズは、やっぱり時崎狂三に尽きる。彼女の登場で、このシリーズの成功は確実になったといっても過言ではないだろう。まず、狂三の精霊としての能力の設定が抜群に良い。時間を扱う能力は、どうしても矛盾が出てしまうので取り扱い要注意なのだけれど、ラノベの場合は細かいことを気にしないので問題ない。キャラも小悪魔的なところが良いし、単なる悪ではなくて複雑な心理があり、存在自体が謎なところも良い。彼女には何か目的があるようだ。普段着のゴスファッションもかわいいし、霊装時のスチームパンク風のファッションも黒とオレンジの取り合わせが良いしデザインもかわいい。イラストがとにかくサイコー。

主人公の五河士道は、血のつながらない妹・琴里と同居しているが、生き別れになったらしい実の妹・崇宮真那が登場し、人間関係が複雑化する。この巻でシリーズの方向性が見え始めてくる。

 


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[04]五河シスター

(2012/03/25)★★☆

それにしても、「血のつながらない妹」という設定は不滅やな。逆に、愛し合った二人が実は血のつながった兄妹だったという設定は、古典文学から少女漫画にまであるけれども、ラノベでは見かけないな。私が知らないだけか。歴史ファンタジー系にはあるだろうか。

私には妹属性もツンデレ属性もないので、琴里はあまりピンとこない。大人な女性のボディもエエよなという読者のためのサービスなのか村雨令音の水着姿のさし絵が登場。でもやっぱり本命は狂三だな。

この巻で精霊の設定が拡大する。5年前、鳶一折紙と五河兄妹に何があったのか。物語世界の複雑さが徐々に見え始めてくる。それにしても、折紙の二面性の振れ幅がハンパないな。

 

 

[05]八舞テンペスト

(2012/08/25)★★★

修学旅行編。この巻の新たな精霊は、八舞耶倶矢・夕弦の双子姉妹(?)。どちらかというと、夕弦の方かな。第3巻、第4巻と盛り上がりがあった後を受けて、比較的ユルめの展開になっている。

新たな敵対勢力が姿を現したり、脇役陣の亜衣麻衣美衣のトリオが活躍したり、変態さんが真の実力を発揮したりと見所は多い。話が動き始める次巻へのつなぎの巻でもある。キャラがどんどん増えていくので、ここからが作者の腕の見せ所となるだろうと感じた。

 

 

[06]美九リリィ

(2012/12/25)★★★

恒例の文化祭編。ラノベの主人公は女装しなければならない運命にあるようだ。そして、なぜか美少女に変身してしまうのだ。この巻の新たな精霊は、人間が精霊化した男嫌いの百合系アイドル誘宵美九。私のタイプではないな。

精霊としての能力はギリシア神話のセイレーン系のバリエーションなので古典的と云えるが、ある意味これまでの力技の能力よりも強力で厄介な能力なので、効果的でうまいなあと思った。

生まれたときからの精霊は単純で典型的なキャラになりやすいが、人間が精霊化した場合は背景を複雑にできるので小説としては面白くなる。耶倶矢と夕弦の二人は、使い勝手が良さそうなキャラで、なるほどと思った。

敵対勢力も前回登場したエレンに加えて新キャラが登場したり、それに対して旧キャラが復活したり、新装備も登場したりと、かなり攻めてきた印象。作者が乗りに乗っている感じがする。

絶体絶命のピンチに陥った五河士道の前に、「うふふ」と最悪の精霊が現れて、To be continued となる。

 


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[07]美九トゥルース

(2013/03/25)★★★

前巻と上下巻構成になっている。サブタイトルと表紙の精霊が違っているところが内容を暗示している。

美九は人間が精霊化しただけあって、これまでのキャラの中では最も人間的というか、性格は極端だけれども多少リアリティがある。デレた後はつまんないけど。この話には作者のアイドルに対する考えが反映されているのだろうか。

前半は時崎狂三が大暴れして、後半は敵味方入り乱れての大バトルで、全キャラを有効活用している。敵対勢力のボスキャラも登場。ボスキャラは分かりやすいのがよい。「反転体」という概念も出てきて、物語の核心を少しだけ見せて読者の気を持たせる。

 

 

[08]七罪サーチ

(2013/09/25)★★★

この巻も次巻と上下巻構成になっている。新たな精霊・七罪は、変身能力を持つ変わり種。自身が変身するだけでなく、対象を自由な形に変えることもできる魔女っ子タイプ。

とあるきっかけで七罪を怒らせてしまった士道は、七罪から、士道がよく知る12人が写された12枚の写真とともに

この中に、私がいる。

誰が私か、当てられる?

誰も、いなくなる前に。

という挑戦状を受け取る。一日に一人誰かが消えていく。さらに、指名を外すと指名した対象も消されてしまう。誰もいなくなる前に、士道は七罪が化けた相手を見つけることができるか、というミステリ仕立ての話で、これまでとは少し雰囲気が違っているところは良かった。

あとがきによると、「数が多くなったキャラたちそれぞれに見せ場を作りたかった」ということのようだ。各キャラが単純なので、各デートの場面がパターン化されてしまうのが難点だが、そこを楽しむ小説なので仕方ないか。

ラタトスク〉側の重鎮も登場し、敵対勢力側のボスキャラとの因縁を感じさせる。30年前に何かがあったようだ。エレンの妹で、姉とは敵味方に別れたカレンも登場し、ドラマを感じさせる。謎の存在である〈ファントム〉も気になり始める。

 

 

[09]七罪チェンジ

(2013/12/25)★★★

前巻で、七罪との勝負を制した士道だが、逆ギレした七罪は、十香たちを子供の姿に変えてしまう。ロリ要素注入か。

今回のテーマはコンプレックス。容姿に自信のない女の子をみんなで変身させて自信を持たせようという有りがちな展開だが、七罪はかなり強敵。七罪のネガティブキャラは面白いし、割と好き。

敵対勢力の内紛があったり、鳶一折紙に新たな展開があったりするが、全体的に新鮮味が感じられないのは、こちら側の感受性の問題か。

 


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[10]鳶一エンジェル

(2014/09/25)★★★

この巻も次巻と上下巻構成になっている。鳶一折紙は、5年前に精霊によって両親を目の前で殺されて以来精霊を憎み、両親の仇をとり精霊を殲滅することだけに人生を捧げてきた。そんな折紙にとって心の拠り所となっているのが士道なのだ。そのため、士道を前にすると、折紙はつい暴走してしまうのだ。

精霊相手にどうしても勝てない折紙は、力を求めるあまり、〈ファントム〉によって精霊化されてしまう。自分自身が憎むべき精霊となってしまったことに折紙は嫌悪するが、新たに得た精霊の力で、両親が殺される前に精霊を殺して歴史を変えるために、時間遡行の能力を持つ時崎狂三に協力を求める。狂三は折紙の頼みを聞き入れ、彼女を5年前に送り届けてやる。

ところが、5年前から戻ってきた折紙は、真実を知った絶望のあまり〈反転体〉と化してしまう。暴走する折紙を誰も止めることができないのか。

あとがきによると、このエピソードは初期の頃から構想があったということで、かなり力の入った内容になっている。アイデアとしては新しくないので、この展開は予想がつくが、必然的にこうなるところ。

 

 

[11]鳶一デビル

(2014/03/25)★★★

折紙がどうして〈反転体〉になってしまったのかを探るために、狂三によって士道も5年前に飛ばされる。そこで原因を知った士道は、5年前の狂三に協力してもらい、折紙の両親が殺される直前に再び時間遡行する。士道の機転で折紙の両親の命は救われたが、士道自身が精霊の攻撃を受け意識を失う。

気がつくと、士道は元の時間の翌日の朝を迎えていた。しかし、その世界は、もとの世界とは微妙に異なる世界だった。折紙の両親が助かったことで、歴史改変がなされたのだ。

ところが、その世界にも反転化した精霊デビルが出現する。デビルの正体は、鳶一折紙だった。歴史改変がなされたはずなのに、どうして折紙は反転化してしまったのか。目の前でデビルと化した鳶一を士道は救うことができるのか。

かなりのご都合主義的な展開だった。

この小説の場合、折紙の時間遡行による結果は、もとの世界の歴史に組み込まれている。士道の最初の時間遡行も同様である。士道は元の時間に戻ってから解決策に気がつき、それを教えるために未来から時間遡行している。だから、小説には書かれていないが、元の時間に必ず戻らなければならない。

ところが、異なる時間軸にいる人間と意識をつなぐ弾を使った狂三が、その解決策を5年前に時間遡行した士道に教えたので、士道は元の時間に戻る前に行動を変えてしまう。つまり、この時点で、もとの世界の歴史からは外れてしまう。もとの世界をなかったことにしてしまうと、士道は解決策を知ることができない。従って、新しい世界が分岐したと考えるしかない。さらに、未来から時間遡行したときも同様に考えなければならない。しかし、これでは、士道がもとの世界を見捨ててしまったことになってしまう。狂三の能力に矛盾があるのだ。

そこで、「上書き」という考え方が出てくる。新しい世界が分岐した時点から、もとの世界は上書きされたと考えると都合がよいのである。この場合、折紙の両親が助かった時点から、歴史がそれに関係する部分だけ改変されて上書きされたという考え方ができる。この小説の場合は、ゲーム的世界観で描かれているので、こういう考え方で良いと思う。この場合、狂三の能力はリセット機能を持っていることになる。

元の時間に戻った士道に歴史改変後の記憶がないのは、同じ存在が二人いては矛盾するので歴史改変後の士道が消えたと考えるしかない。

狂三は、5年前に、前の世界の未来の士道と出会ってしまったので、行動に変化がなければおかしいのではないだろうか。狂三が、もとの世界の記憶をいつから持っていたのかも問題になる。まあ、屁理屈はいくらでもつけられるけど。

他にもいろいろ突っ込み所があるのだけれど、「時間もの」は細かいことを言い出すとキリが無いので、まあいいや。

それはともかく、5年前の狂三のファッションもかわいくて良かった。眼帯も良かった。私は、『Another』も大好きだ。

折紙は〈ファントム〉の声に聞き覚えがあると思い、士道は〈ファントム〉に触れられたとき、その感触を知っていると確信した、というのは気になるところ。

第7巻で敵対勢力のボスキャラが士道のことを知っていたことも気になるところ。「あの女」とは、〈ファントム〉のことなのか。

〈ファントム〉の目的は何なのか。

ここに来て士道の実の両親である「嵩宮」が何者なのかが気になり始める。

 

 

[12]五河ディザスター

(2015/06/25)★★☆

大きなヤマを一つ越えた後で、比較的ユルめの展開になっていたが、ここまでの中では、内容的に一番つまんなかった。

ラタトスク〉の真の目的は何なのか、ミオとは何者なのか、第二精霊はどこに消えたか、などの謎を残しながら、次巻へと続く。

 


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TOKISAKI Kurumi
 

 

 

 

 

 

 

高野山でブラタモリ(2/2)

ブラタモリ』#82高野山(2/2)

高野山空海テーマパーク!?


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近江「これはアトラクション?」

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ですよね~


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徒歩だと6時間。車なら45分。


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草彅「参詣道を歩いて登ってきた人が最初に目にするのがこの大門」


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草彅「ここが高野山への入り口なんです」


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歩いて登るとここから出ます。


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タモリ「んん?」


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木下先生も木登りする熊に遭遇したことがあるとか。


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ここで、先ほどの小芝居が入ります。


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チケット買わなきゃ?


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草彅「実は、高野山とは山の名前ではなく」


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日本で唯一の山内町


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高野山略図(万有百科大事典・小学館より)


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村上春樹の小説みたいな。


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タモリ「全部お寺ですよ」


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弘仁7年(816)、空海高野山開創のための上奏文を差し出し、勅許があった。実地調査のため弟子を派遣、翌年(または翌々年)自らも入山。

弘仁10年(819)、本格的に伽藍建立に着手、これを金剛峯寺という。しかし、伽藍の建立は空海在世中には未完成だったという。

承和2年(835)3月21日、空海はこの地でなくなった。


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女人禁制でした。


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なんか首が伸びてる。


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昔は七つの登山路の山内への入り口に女人堂があった(不動坂の女人堂のみ現存・地図参照)。


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明治5年(1872)から解禁。


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🔍壇上伽藍Google マップ


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タモリ「シンデレラ城みたいなもの?」

近江「アハハハハ! メインの所ですね」


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金堂です。


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大塔です。


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タモリ「道路元標みたいなものですね」


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この壇上伽藍には空海を身近に感じられるものがいっぱいある。


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草彅「言われているんです」


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鎌倉時代の絵図


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三鈷杵が雲に乗って松に引っ掛かっている。


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唐に留学していた空海が、自分の開きたいお寺はどこかと念じて三鈷杵を投げた。すると、三鈷杵は雲に乗って飛んでいった。


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よく見つけたな、空海


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続きましては、幸運の松葉探し。


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四つ葉のクローバー🍀みたいなもん?


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探しましょう。


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探し物は得意な近江ちゃん。


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近江(ラッキー🎵)


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近江(え?)


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近江(ちょっとビミョー。枯れ葉だし)


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続きましては、くるくるマニマニ


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美福門院さんでしょうな。


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保元元年(1157)、平清盛、大塔を再建し伽藍を復興。

平治元年(1159)、鳥羽上皇の皇妃美福門院、紺紙金泥の一切経(荒川経)を書写供養し、紀伊国荒川庄を寄進。


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上も一緒に動くわけではないのね。


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きちんと動くように作るのは、結構難しそうな気がする。


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見えないところでスタッフが手伝っているのだろうな。


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スマホが熱くなるとね、シャッター押してからの反応が悪くなってきて…


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さすがタモリさん、物知り~。


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なにほど・ザ・ワールド?


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だいた~ん!


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くるくるマニマニです。


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なんかコワ~い。


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今回、十分ディープやったけど。


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何とか最後までスマホがもってくれた。アチチ!

 


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