『ブラタモリ』#83高野山と空海(1/3)
~高野山は空海テーマパーク!?
近江「まんだらけ?」
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前回は大変でしたw
20kmの山道を歩かされてw
て、おいおい。
近江「ここまで来たか~!」
まさか、やるとはw
(くわしくは、前回の記事をご覧下さい)
草彅「始まりましたブラタモリ!」
草彅「実は、高野山は空海を身近に感じられる仕掛けが満載の空海テーマパークでもあるんです」
空海(774-835)
※source:タヌキにもわかる真言宗&空海講座 - 妖怪うぃき的妖怪図鑑
近江(テーマパーク🎵)
高野山には二つの重要な聖地がある。
一つは、空海がつくった壇上伽藍。
もう一つは、空海の御廟がある奥之院。
草彅「タモリさんたちは麓の慈尊院から続く180の町石をたどり」
🔍壇上伽藍Google マップ
木下先生。
※前回の放送より
タモリ「この音楽は、どういう意味があるのかなあ」
ここで朝の8時。
創建時から同じ高さがあったといわれている。
密教は、空海によって日本に伝えられ、再組織され、日本化されて真言宗となった。
804年(延暦23)空海31歳のとき、遣唐大使藤原葛野麿の一行に加わって、最澄らと入唐。青竜寺の恵果阿闍梨から胎蔵界法、金剛界大曼陀羅法を受け、伝法潅頂を授かり、遍照金剛の名を与えられた。
両部大曼陀羅、経典、図像などの書写もおこない、長安滞在一年三ヶ月ののち、帰国の途についた。
806年(大同1)8月、多くの経巻、図像などを携え、九州に着いた。
次の遣唐使派遣は、小野篁の逸話で有名な836年~838年の遣唐使。
7世紀後半から新羅との関係が悪化して、南島路や南路をとるようになったため、遭難の確率も高まり危険な航海だった。成功率は五割未満といわれている。
小野篁が駄々をこねたのも無理ないよね。
生きて帰ってこられただけで、神仏に感謝したくなっただろうね。
その次が、894年(寛平6)の菅原道真が遣唐大使に任じられた遣唐使で、道真の建議で中止になり、遣唐使は廃止になった。「ハクション大魔王遣唐使廃止」て覚えたなあ。
816年(弘仁7)空海43歳のとき、高野山開創のための上奏文をさしだし、許された。この年、実地調査のため弟子を派遣、翌年(または翌々年)自らも入山した。
819年(弘仁10)本格的に伽藍建立に着手。初期には、東西二基の仏塔と講堂、三十間僧坊などがあっただけのようであり、これを金剛峯寺という。これが、今の壇上伽藍になる。空海在世時には未完成だったようだ。
835年(承和2)3月21日、空海はこの地でなくなった。
921年(延喜21)弘法大師と諡(おくりな)された。
山口文章さん。
高野山の総本堂・金堂
内陣とは、仏様を祭っている場所。
山口「横の壁に掛かっています大きな軸なんですね。両界曼荼羅といいます」
Mandalaは、本質を所有せるもの、宇宙の真理を表現したもの、仏の自内証(自己の心の内にさとった真理)の境地を表現したものなどの意味を持つとか。
真言密教は言葉で説明するのが非常に難しい。
空海「密蔵は深玄にして翰墨(かんぼく)に載せがたし、さらに図画を仮りて悟らざるに開示す」(『御請来目録』より)
山口「物質的なものを表しています」
こちらは東寺さんの両界曼荼羅。右が胎蔵界曼荼羅(東)、左が金剛界曼荼羅(西)。前者は『大日経』により、後者は『金剛頂経』によって図絵されている。
胎蔵界曼荼羅
センターのセンターが大日如来。
冠形に髪を結いあげ法界定印を結ぶ。
金剛界曼荼羅
こちらもセンターのセンターが大日如来。
垂髪で智拳印を結ぶ。
右下1から9は、修行者のさとりに進む方向(向上門)。
中央(一)から右下(九)は、大日如来が化現して衆生を教化する方向(向下門)。
大日如来
密教の最高の仏で、宇宙と人の実相を仏格としたもの。すべての仏はこの仏から出、宇宙の万象でこの仏のあらわれでないものはない。この仏は、宇宙の真実自体(法)であるとともに活動自体(説法)でもあるとみられている。つまり、その本体には、理法と活動の二面があるとされ、前者は知恵の金剛界、後者は理性(りしょう)の胎蔵界としてあらわされる。
山口「(金剛界曼荼羅は)右の下の世界から始まって反時計回りに回っていきまして、最後に真ん中に到達する。あるいは、真ん中から始まって下りていくという感じなんです。時間の概念が入っています」
左の葉の部分が慈尊院
草彅「高野山に現れているんです」
草彅「空海テーマパークの仕掛けなんです」
まったくの思弁だけで宇宙の真理を解き明かそうとしているところがすごいと思います。
いっちょめ! いっちょめ! ワオゥ!
すみません。どうしても言いたかった。
ここまでの調べ物に結構時間がかかったので、あとはザックリといきます。
おもに、うちにある『万有百科大事典』(小学館)を参考にしました。
次の記事へと続く
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