森の踏切番日記

ただのグダグダな日記です/2018年4月からはマイクラ日記をつけています/スマホでのんびりしたサバイバル生活をしています/面倒くさいことは基本しません

人文系

小松和彦『鬼と日本人』を読む~鬼とはなにか?

読書録2018ーーーーーーーーー 鬼と日本人 小松和彦 角川ソフィア文庫(2018/07/25) ★★★★ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー まずは、鬼の字が入ったことわざや熟語を思いつくかぎり並べてみる。 鬼の目にも涙 鬼に金棒 鬼も十八番茶も出花 鬼が出…

井伊直虎関連本を読む(2)

4月の読書録01ーーーーーーー 井伊直虎 女領主・山の民・悪党 夏目琢史 講談社現代新書(2016/10/20) 1704-01★★☆ ──────────────────── 本書の著者は、1985年、静岡県浜松市生まれで、近世村落史を専攻する研究者である。 本書は、前半(第一章・直虎の生…

『応仁の乱』(呉座勇一著)を読む

3月の読書録05ーーーーーーー 応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 呉座勇一 中公新書(2016/10/25) 1703-05★★★☆ ──────────────────── ◾室町幕府については、足利氏が、細川氏、畠山氏、斯波氏など足利一門の親分で、武家の中で最も勢力があるのが足利一門だ…

夏目漱石生誕150年

2月の読書録01ーーーーーーー 夏目漱石 十川信介 岩波新書(2016/11/18) 1702-01★★★☆ ──────────────────── 写真で見る漱石は、いつも真面目な、多少気難しい顔をしている。 と言っても、彼の不機嫌な顔はその一面であり、友人や教え子たちとは談笑し、彼…

月岡芳年の『新形三十六怪撰』

MY LIBRARYーーーーーーーーー 妖怪 YOKAI 小松和彦監修 角川ソフィア文庫(2015/01/25) 1505-02★★★ ──────────────────── 芳年 Yoshitoshi 国芳門下月岡芳年は江戸の浮世絵の伝統を生きた絵師で、「最後の浮世絵師」とも称された。凄惨な画風の血みどろ絵…

猫も百人一首をする

1月の読書録05ーーーーーーー 百人一首の謎を解く 草野隆 新潮新書(2016/01/20) 1701-05★★★ ──────────────────── 著者は、1957年神奈川県生まれ。上智大学文学部国文学科卒、同大学院文学研究科博士課程後期中退。修士(国文学)。跡見学園女子大学、立…

シェイクスピア別人説

5月の読書録からーーーーーー シェイクスピアの正体 河合祥一郎 新潮文庫(2016/05/01:2008) 1605-09★★★★ ──────────────────────────── 世の中には、「ストラトフォード・アポン・エイヴォンという田舎町出身の役者風情に、あのすばらしいシェイクスピア…

1564の劇を1616書いた人

10月の読書録06ーーーーーーー シェイクスピア 人生劇場の達人 河合祥一郎 中公新書(2016/06/25) 1610-06★★★★ ──────────────────────────── 著者は、1960年、福井県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授(表象文化論)。角川文庫のシェイクスピアの…

若冲生誕300年

10月の読書録05ーーーーーーー 若冲 JAKUCHU 狩野博幸 角川ソフィア文庫(2016/04/25:2010) 1610-05★★★★ ──────────────────────────── 本書は、角川ソフィア文庫のJapanologyシリーズの一冊で、カラー図版が豊富である。伊藤若冲の生涯が詳しく解説されて…