森の踏切番日記

ただのグダグダな日記です/2018年4月からはマイクラ日記をつけています/スマホでのんびりしたサバイバル生活をしています/面倒くさいことは基本しません

2016-01-01から1年間の記事一覧

「客観的になった方が、安全だよ」

九月の読書録05ーーーーーーー λに歯がない 森博嗣 講談社文庫(2010/03/25:2006) 1609-05★★★★ ──────────────────────────── 本作は『すべてがFになる』から『有限と微小のパン』までのS&Mシリーズに続くGシリーズ5作目にあたる。S&Mシリーズでは大学生…

恐るべき七十代の日常

九月の読書録04ーーーーーーー 偽文士日碌 筒井康隆 角川文庫(2016/08/25:2013) 1609-04★★★★☆ ──────────────────────────── 😸筒井康隆のブログ「笑犬楼大通り 偽文士日碌」に『新潮』、『yom yom』に発表された日記を加えた、筒井康隆日記シリーズの最新…

『複雑系』に関するメモ(2)

(前日の続き) 第六章:生命はカオスの縁に ◾人工生命/クリス・ラングトン/仮想マシン/ジョン・コンウェイ(数学)/ゲーム・オブ・ライフ/創発的・集合的パターン/大域的な変化を生み出す局所的規則/進化/ダーウィン/適者生存/戦争と社会的不平等…

『複雑系』に関するメモ(1)

(前日の続き) ここでは、M.M.ワールドロップの『複雑系』を読んで気になった人物や語句をメモしておく。 第一章:アイルランド的ヒーロー ◾ブライアン・アーサー(経済学)/1987年3月/収穫逓増/「もてる者はさらに与えられる」/VHSとBeta/新古典派/…

秩序と混沌の狭間で

九月の読書録03ーーーーーーー 複雑系 M.M.ワールドロップ 田中三彦+遠山峻征訳 新潮文庫(2000/06/01:1996) 1609-03★★★★ ──────────────────────────── 日本語版の副題は「科学革命の震源地・サンタフェ研究所の天才たち」となっているが、原題は “COMPL…

行けど萩行けど薄の原広し 漱石

九月の読書録02ーーーーーーー 二百十日・野分 夏目漱石(新潮文庫) 1609-02★★★ ─────────────────────── 夏目漱石は明治39年(1906年)9月、「新小説」に「草枕」を発表後、10月、「中央公論」に「二百十日」を、翌明治40年(1907年)1月、「ホトトギス」…

記憶がありません

[サイエンスZERO選]視聴 “記憶”のミステリー(2月28日放送分再放送) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ※タツノオトシゴ→海馬 ※海馬の記憶保存の仕組み 場所細胞→休んでいる時に何度もリプレイ →記憶保存(場所に関する) 時間細胞もある ※海馬は…

決戦!関ケ原

九月の読書録01ーーーーーーー こんなに面白いとは思わなかった! 関ヶ原の戦い 渡邊大門 光文社知恵の森文庫(2015/01/20) 1609-01★★★ ──────────────────────────── 豊臣秀吉没後の状況から関ヶ原合戦終結までを近年の研究成果を紹介しながらほぼ時系列に…

複雑系の歴史が知りたい

複雑系について、分かっているようで分かっていないような知ってるようで知らないような、そんなもやもやした感じがあったので、一度ちゃんと勉強し直してみようと思って、まず読んでみたのが、 ──────────────────────────── カオスー新しい科学をつくる ジ…

及ばざるは過ぎたるよりまされり

八月の読書録09ーーーーーーー 日本の歴史16 江戸幕府 北島正元(小学館) 再読1608-09★★★★ ──────────────────────────── 全32巻のうちの1巻で1975年初版。自分自身の日本史の知識の基本になっているので、たまに読み返す。今回再読したのは、現在新聞連載…

「わたしは、中宮様の番人だ」

八月の読書録08ーーーーーーー はなとゆめ 冲方丁 角川文庫(2016/07/25:2013) 1608-08★★★★ ──────────────────────────── 『枕草子』をもとに、清少納言の「心ふるわす」生涯を描いた歴史小説。自分がイメージする清少納言像に近い描かれ方だったので気持…

はてなブログにお引っ越し

一昨日、ようやくガラケーからスマホに変更した。以前から、ガラケーで、はてなダイアリーをしていたのだが、昨日、はてなブログのアプリをダウンロードしたら、このブログを新たに開設することになったようだ。なんかようわからん。 ただ普通に日記をつける…

『カオス』に関するメモ

八月の読書録04ーーーーーーー カオスー新しい数学をつくる ジェイムズ・グリック 上田睆亮監修/大貫昌子訳 新潮文庫(1991/12/20) 1608-04★★★☆ ──────────────────────────── 1987年に米国で出版されベストセラーになり、1991年に日本語版が出版された。…

虚子と子規・漱石

八月の読書録01ーーーーーーー 回想 子規・漱石 高浜虚子(岩波文庫) 1608-01★★★★ ──────────────────────────── 高浜虚子は明治7年(1874年)2月生まれで、慶応3年(1867年)生まれの子規、漱石の七歳年下になる。虚子が最も影響を受けたのが子規であり、…

八月の読書録01~07

今月、“はてなダイアリー”に書いた分を簡単に振り返っておこうと思う。 ──────────────────────────── 01.回想 子規・漱石 ▪高浜虚子(岩波文庫) ▪1608-01★★★★ ──────────────────────────── 今年の読書テーマのひとつが「夏目漱石」なのだが、漱石の主要作…