森の踏切番日記

ただのグダグダな日記です/2018年4月からはマイクラ日記をつけています/スマホでのんびりしたサバイバル生活をしています/面倒くさいことは基本しません

『いまさら翼といわれても』の感想

3月の読書録04ーーーーーーー

 いまさら翼といわれても

 米澤穂信

 角川書店(2016/11/30)

 ★★★☆

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🐱本書は、著者の人気シリーズである〈古典部〉シリーズの現時点での最新作となる連作短編集である。前作『ふたりの距離の概算』からは、6年5ヶ月振りの新作ということになる。

🐱先月、YouTubeでアニメ『氷菓』を全回見て懐かしんだのだが、新作が出ていたことは知らなかった。書店で実写映画化のポップをたまたま見かけて、新作が出ていることにようやく気がついた。映画の方は、期待していない。何はともあれ、再び古典部のメンバーの話を読めるのは喜ばしいことである。

 

 
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🔘箱の中の欠落

初出・「文芸カドカワ」2016年9月号

🐱高校2年の6月の出来事で語り手は折木奉太郎。『ふたりの距離の概算』が、高校2年の5月末のマラソン大会の話だったから、その後ということになる。

🐱生徒会長選挙で開票した結果、生徒総数よりも37票も多い投票があったという謎を折木奉太郎が解く。分かってしまえば、な~んだという話なのだが、意外と気がつかないことであり、さり気なくヒントも盛り込まれていて、日常の謎型ミステリのお手本のような佳作である。

🐱6月の夏へと向かう夜の街を折木奉太郎福部里志がぶらぶら歩きながら謎を語り合うのだが、時には話が脱線したり、途中でラーメン屋に立ち寄ったりして、高校時代の何でもないけれども妙に忘れられない思い出という感じがよく表現されていると思う。生あたたかい空気の肌ざわりや夜の街の匂いなどの記憶を刺激する文章である。

🐱それにしても、このラーメン屋の雰囲気がよい。ちょっと食べてみたくなる。『夏期限定トロピカルパフェ事件』の激辛タンメンといい、著者の作品に出てくるラーメンはなんか美味しそう。

 

 

🔘鏡には映らない

初出・「小説野性時代」2012年8月号

🐱高校2年1学期(おそらく早々)の出来事で、語り手は伊原摩耶花。彼女が何故折木奉太郎を軽蔑していたのか、その理由が明らかにされる。

🐱きっかけは、中学校の卒業制作で作ったレリーフにあった。大きな鏡のフレームに施す彫刻を各クラスが分担して受け持ち、各クラスでは各班が分担して受け持つのだが、奉太郎の班では奉太郎が一人で受け持ち、超手抜きのレリーフを提出して生徒全員から顰蹙を買ったことがあったのだ。

🐱高校に入って、古典部で一年を共に過ごして、以前より奉太郎の性格が理解できるようになった摩耶花は、この件には何か理由があったのではないかと気がつき調べ始める。

🐱その真相は奉太郎と里志の男気を感じさせるエピソードなのだが、自分が誤解していたことを知った摩耶花は素直に奉太郎に謝罪する。そんな摩耶花の真面目さが清々しい一編である。

🐱本シリーズの当初は、摩耶花はあまり好きではなかったのだが、シリーズが進むにつれて彼女の不器用な性格や真面目さが理解できるようになり、好感度が増していった。本編も少し自意識過剰気味な思春期の女の子の心情がよく描けていると思う。著者にとっても愛着のあるキャラクターなのだろう。それにしても、著者は女子かというくらい女子を描くのが上手いな。

 

 

🔘連峰は晴れているか

初出・「小説野性時代」2008年7月号

🐱高校1年のある日の出来事で語り手は折木奉太郎。作中、図書館を出るときには日が暮れていたとあるので、日が短い季節だろう。本書収録作の中では、最も早く発表された短編で、アニメ『氷菓』にも取り上げられているので内容の方は知っていた。

🐱日常の何気ない会話から疑問が浮かび上がり、珍しく奉太郎が自発的に図書館で調べ物をする。そんな奉太郎が気になる千反田えるは奉太郎に同行する。

🐱奉太郎が、自転車通学のえると並んで図書館へ向かうのをはばかり、えるを先に行かせるところが印象深かった。田舎の高校は、ちょっとしたことでも火の無いところに煙が立つからなあ。えるの中では奉太郎の好感度が増すエピソードだったようだ。

 

 

🔘わたしたちの伝説の一冊

初出・「文芸カドカワ」2016年10月号

🐱高校2年5月の出来事で語り手は伊原摩耶花。『ふたりの距離の概算』で摩耶花が漫研をやめたことは分かっていたのだが、その経緯を明らかにした一編である。

🐱まず傑作なのが、奉太郎が中学1年の時に書いたという『走れメロス』の読書感想文である。なんと、あの一編から王の改心を喜ばない政敵の存在を推理しているのだ。なかなかの名推理だと感心した。著者の学生時代もこんなだったのだろうかと思わせる。また、この感想文をコンクールに出品したという国語の先生の変人振りもリアリティがある。モデルとなる先生でもいたのだろうか。或いは、著者の分身だろうか。

🐱摩耶花が漫研をやめたエピソードの方は、ちょっと苦い青春の1コマである。派閥争い、特に、女子高生の派閥争いとなると、陰湿そうな感じがするが、摩耶花には理解者がいてくれた事が救いとなる。漫画家を目指しながらも今一つ自信が持てなかった摩耶花が覚悟を決めるところは、青春小説としても佳作であると思う。それにしても、漫画を描く子はそんなに蔑まれるものなのか?

 

 

🔘長い休日

初出・「小説野性時代」2013年11月号

🐱高校2年のおそらく6月下旬の日曜日の出来事で語り手は折木奉太郎。久し振りの晴れ間の休日、珍しく調子のいい奉太郎は柄にも無く散歩に出かける。塀の上の猫に挨拶をするとは、まったく、いつもの奉太郎ではない。彼が向かった先は、十文字かほの家でもある荒楠神社である。用もないのに長い石段を上るとは、まったく、いつもの奉太郎ではない。神社に着いてみると、そこにはかほの家に遊びにきていたえるがいた。実は、金曜日のえると摩耶花の会話で、この日えるが荒楠神社にいることを聞いていたのである。本人は、

「まるで、聞いてなかった」

と、語気を強めるが、無意識に聞いていて、無意識に記憶して、無意識に荒楠神社に来たと思われる。そうでなければ、この日の奉太郎のらしくない行動は説明できないであろう。本人に自覚が無いようだが、恋とはそういうものである。

🐱社務所のかほの部屋で三人で生き雛まつりの時の写真を見ながら一時を過ごした後、かほは買い物に出かけ、えるはお稲荷様の祠の掃除をするというので、行き掛かり上、奉太郎は手伝うことにする。掃除の合間に、奉太郎は、えるから彼のモットーである

「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」

をどうして言うようになったのか尋ねられる。

🐱奉太郎の話によると、それは小学6年の時のある出来事が原因になっているようである。謎の方は、謎というほどのものではないが、彼が省エネ主義になった理由の方は共感できる。確かに教師というものは、使いやすい児童・生徒を使う傾向がある。奉太郎がばかにされたと思うのも無理がないと云えよう。それでも、困っている人を見れば放ってはおけないのが彼の本質なのだろうし、えるもそこに奉太郎の美点を見出しているものと思われる。表題には二通りの意味を持たせている。

 

 

🔘いまさら翼といわれても

初出・「小説野性時代」2016年1月号、2月号

🐱主に高校2年夏休み初日の出来事を描いていて語り手は一部を除いて折木奉太郎

🐱夏休み初日に行われる市主催の合唱祭でソロパートを任されていた千反田えるが本番前に行方不明になってしまう。摩耶花の連絡で会場に向かった奉太郎は、夏休み前のえるの様子、里志と摩耶花からの情報、課題曲の歌詞、バスで一緒に会場まで来たという老女の証言などからある結論にたどり着き、えるを迎えに行く。

🐱表題は真面目で責任感が強いが故に折れてしまったえるの心情を表している。彼女は、教科書通りの勉強は出来るが応用がきかないタイプで、本人もそれを自覚している。突然の状況の変化に対応しきれずに混乱してしまったものと思われる。彼女のようなタイプの女生徒には、いかにもありそうなエピソードでリアリティがある。

🐱彼女が無事合唱祭で歌うことが出来たのか結末は描かれていない。時間が経てば落ち着くだろうが、この日の精神状態では難しいかもしれない。奉太郎がどう対応したのか、私、気になります。

 


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🐱日常の謎型のミステリは、謎自体がどうしても弱くなるので何か別の要素を加えないとなかなか面白い作品にはならないと思うのだが、本シリーズの場合は青春小説としてもよく出来ているし、シリーズが進むにつれて四人の主要登場人物の内面が深く描かれていき、それが魅力になっていると思う。まだまだ、四人の成長を見守りたいものである。是非、続編も書いていただきたい。

 

🐱ファンアートの世界では、奉太郎とえるの間には女の子が、里志と摩耶花の間には男の子が生まれて、一緒に神山高校に進学することになっているようだ。ピンタレストPinterest)で画像を見つけたのだが、なかなかよく出来ていて感心した。🐥

 

 

 

いまさら翼といわれても

いまさら翼といわれても

 

 

 

 

📄Pinterestは、こんな感じ

 

 

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春の川を隔てて男女哉 漱石

3月の読書録03ーーーーーーー

 千駄木漱石

 森まゆみ

 ちくま文庫(2016/06/10:2012)

 ★☆

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😾本書は、千駄木時代の夏目漱石について書かれたエッセイだか何だかよくわからない本である。著者は千駄木の地域史として描こうという意図で書いたようだが、それが上手くいっているとも思われない。

 

🐱明治36年(1903)1月、英国留学より帰朝した漱石は、3月3日、本郷区千駄木町57の斉藤阿具の持ち家に転居し、明治39年(1906)12月27日、本郷区西片町10ろノ7号に転居するまでのおよそ3年10ヶ月を千駄木で暮らした。

🐱漱石は、東京帝国大学第一高等学校の教壇に立ち、前半は神経衰弱が悪化し一時は妻子と別居するまでになるが、明治38年には『吾輩は猫である』『倫敦塔』『カーライル博物館』『幻影の盾』『琴のそら音』『一夜』などを、明治39年には『吾輩は猫である』の続編、『趣味の遺伝』『坊つちゃん』『草枕』『二百十日』を発表し、徐々に精神状態が落ち着いていく。

🐱この間世間では、明治37年(1904)2月に日露戦争が勃発、明治38年(1905)9月5日には講和条約反対国民大会が日比谷で行われ、焼き討ち事件に発展している。

🐱夏目家では、三女栄子と四女愛子が誕生したり、『吾輩は猫である』のモデルとなった猫が迷い込んだり、多くの門下生が出入りするようになり木曜会が始まったり、泥棒に入られたりしている。

🐱つまり、夏目漱石の人生においても、日本史においても、興味深い時期だと云えよう。

 

😾本書について云えば、前半の漱石の精神状態が最悪だった時期については、予断と偏見で書かれていて客観性も公平性も欠けた文章で論理的でもなく読んでいて不愉快だった。この時期の漱石については、夏目鏡子の『漱石の思い出』に拠っているのだが、著者が女性であるためか鏡子夫人に肩入れしすぎである。夏目漱石鏡子夫妻については、どっちもどっちの夫婦だと思っているので、どちらかに肩入れした文章は受け付けない。

😾漱石の暴力については、「病気」(鬱病の発作と云われている)に因るものであり、漱石自身にも自分をコントロール出来なかったものと考えられる。「病気」でないときは、本当にやさしいお父さまだったという長女・筆子の証言もある。また、男権社会だった明治の時代性も考慮しなければならない。漱石だけが家庭で威張っていたわけではない。

😾後半については、漱石の書簡や『猫』などの作品に拠るところが多いのだが、読みが浅くて勉強不足で視野が狭くて読んでいて退屈した。本書で面白い部分は、漱石の文章を引用した部分だけであり、著者の文章は邪魔である。これでは、素人のブログとほとんど変わらないではないかと思った。当時の千駄木の情景については、さすがに詳しかったが、それだけのことである。まったく、つまらない本を読んでしまった。この著者の本を初めて読んだのだが、二度と読むことは無いだろう。🐥

 

 

 

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『ビブリア古書堂の事件手帖7』の感想

3月の読書録02ーーーーーーー

 ビブリア古書堂の事件手帖

 ~栞子さんと果てない舞台~

 三上延

 メディアワークス文庫(2017/02/25)

 ★★★☆

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ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫)

ビブリア古書堂に迫る影。太宰治自家用の『晩年』をめぐり、取り引きに訪れた老獪な道具商の男。彼はある一冊の古書を残していく───。

奇妙な縁に導かれ、対峙することになった劇作家ウィリアム・シェイクスピアの古書と謎多き仕掛け。青年店員と美しき女店主は、彼女の祖父によって張り巡らされていた巧妙な罠へと嵌まっていくのだった……。

 

 

🐱《ビブリア古書堂の事件手帖》シリーズ第七巻で完結編となる本書は、物語内の時間で2011年7月下旬の出来事が描かれている。作中、五浦大輔は前作で大怪我をして40日休んだとあるので、曜日から推測すると、23日(土)から29日(金)までの一週間に起こった出来事ということになる。エピローグは、その数日後のビブリア古書堂の定休日ということなので、8月1日か8日の月曜日だろう。シリーズ第一作目で、五浦大輔が祖母の遺品の『漱石全集』をビブリア古書堂に持ち込んだのが、2010年の8月の暑い盛りの日曜日とあるので1日か8日だろう。つまり、本シリーズは、ちょうど一年間の出来事を描いたことになる。

 

 

🐱これまでの経緯を簡単に振り返ると、大学を卒業しても就職が決まらなかった五浦大輔は、本シリーズの始まる前の2010年6月の雨の日に石段から転げ落ちて後遺症の残るような大怪我をして入院中だったビブリア古書堂の若き女店主篠川栞子と知り合う。大輔は、ビブリア古書堂で働くことになり、太宰治の『晩年』の稀覯本をめぐる事件の結果、一度は店を辞めるが再び戻る。

🐱五浦大輔は、過去の体験から本が読めなくなったという特異体質の持ち主だが、本に対して憧れに近い興味がある。一方、栞子の方は、大輔より二歳ほど年上なのだが、極度の人見知りで接客業向きではない。ただ、本の話題になるとスイッチが入り優れた推理力を発揮して、店に持ち込まれた古書にまつわる謎を解決する。大輔がワトスン役を務めることになるのだが、二人は互いに欠点を補い合う事ができるという点で似合いのカップルであり、当然のごとく二人は惹かれ合う。

🐱本シリーズの大きな流れとしては、太宰治の『晩年』の稀覯本をめぐる事件があり、一方で、十年前に家出をして姿をくらませた栞子の母親・智恵子と栞子との間の確執がある。第2巻、第3巻では話題の中に出ていただけだった智恵子は、東日本大震災後の2011年4月(第4巻)に栞子と大輔の前に姿を現し、ストーリーが大きく転換する。大輔と栞子の仲も進展し、大輔が正式に栞子に告白したのが、この4月の江戸川乱歩にまつわる事件の後である。

🐱栞子が大輔に返事をして二人が正式に付き合い始めるのは、5月の終わり(第5巻)のことである。栞子も大輔が大好きなのだが、母親の二の舞を演じないか不安があり返事が遅れたようである。この一ヶ月間、大輔は生殺しだった。

🐱そして、6月(第6巻)には、再び太宰治の『晩年』の稀覯本の事件が蒸し返される。ここで、栞子の祖父・聖司が修業した古書店久我山書房の店主・久我山尚大(故人)という脅迫まがいの取り引きも厭わない危険な人物の存在が明らかにされる。彼は、『晩年』の事件にも智恵子の件にも関わりがあり、全てを繋ぐキーパーソンである。6月の『晩年』にまつわる事件には、久我山尚大の遺族が関係している。また、第1巻で登場した大輔とも奇縁のある人物が再登場する。この事件のため、奇しくも栞子が大怪我をした同じ石段で、ちょうど一年後に大輔も転げ落ちて大怪我をする。

🐱そして、本書である。本書では、久我山尚大と栞子との関係が明らかになり、智恵子が家族を捨ててまで探していた本の存在も明らかにされる。また、音信不通だった智恵子の母親、久我山書房で書生兼番頭をしていた過去を持つ男・吉原喜市が登場する。

🐱こうして、シリーズ全体を振り返ってみると、物語の構成がファンタジーに近いという印象を持つ。剣も魔法も出てこないが人間関係とかストーリーの展開などがファンタジーぽい感じがするのだ。特に第6巻で、それを強く感じた。

 

 
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🐱今回登場する古書は、完結編ということもあり、超大物のシェイクスピアのファースト・フォリオである。去年はシェイクスピア没後400年だったので、シェイクスピアに関する一般向け解説本を読んでいたこともあり、本書の内容がすんなりと頭に入ってきて読みやすかった。

🐱シェイクスピアの時代のイングランドの宗教事情は複雑で、イングランド公認の宗教はイングランド国教会であり、カトリック教徒は弾圧されていた。シェイクスピア自身も家族もカトリック教徒であり、シェイクスピアの周囲でも逮捕され処刑される人も出たという。当時のイングランドの処刑はかなり残酷なものであったらしい。シェイクスピア作品は、そういった時代背景を踏まえて読まなければならないのだそうだ。本書で取り上げられた『ベニスの商人』もカトリック教徒のシェイクスピアが書いたことを踏まえて読むと理解が深まると思う。シェイクスピア作品は奥が深いので、知ったかぶりはこれくらいにしておこう。

🐱本書のミステリの方は、三冊あるシェイクスピアのファースト・フォリオの内一冊は本物かもしれない、果たしてどれが本物か、それとも、全て偽物なのかということなのだが、トリック自体はオーソドックスなもので、ヒントも公平に書かれているので分かりやすいかもしれない。ただ、ワトスン役の五浦大輔がうまくミスリードするし、話の展開が面白いので、うっかりするとミステリの方を忘れてしまいそうになる。

🐱本書のクライマックスは、この三冊のファースト・フォリオをめぐり、智恵子と栞子の母子がオークションで競い合うところである。東日本大震災後、売れ行きが伸び悩んでいる上に様々な事情で出費がかさみ経済的に苦しい状態にあるビブリア古書堂が全財産をかけてオークションに臨み、果たして本物のファースト・フォリオを手にすることが出来るかということで、ファンタジーなら剣や魔術で戦うところを現ナマで戦うわけである。

🐱全体的にオーソドックスな展開で、読了して特に感慨があるわけでも無いのだが、エンタテインメントとしては十分な内容で楽しく読み終えた。

🐱シリーズ全体を通しても、古書をテーマにしたミステリを世間に広めた功績は大きいと思う。個人的には、江戸川乱歩を取り上げた第4巻が気に入っている。本シリーズの成功を受けて、マニアックな知識を持つ変人が主人公のキャラミスがやたら増えたように思うが、本シリーズを超えるものは見当たらないのではないだろうか。

🐱あとがきによると、本編はこれで完結だが、番外編やスピンオフはまだまだ続くそうであり、楽しみなことである。

 

 

 

 

 

 

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🔘1564の劇を1616書いた人 - 森の踏切番日記

 

 

 

 

🔘シェイクスピア別人説 - 森の踏切番日記

 

シェイクスピアの正体(新潮文庫)

シェイクスピアの正体(新潮文庫)

 

 

 

 

 

 

 

 

今日はパイの日


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今日は、アルベルト・アインシュタインの誕生日です。
そして、パイの日(Pi Day)でもあります。
ということで、π にちなんだグッズなどを紹介します。

 

 

 

🍎Etsy.com | 世界中のクリエイティブな人々からユニークなショッピング体験よりパイ・グッズいろいろ

※etsyのサイトで、pi day で検索すると出てきます。


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Pi Pillow(BKAdesignGA)


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Pi Hand Cuff Bracelet(PunkyJane)

 

 

 

🍎Pi Coasters | Cork, Puzzle & Tile Coasters - CafePressよりタイル・コースター


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Apple Pi Tile Coaster


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※dorkは、アホ、マヌケ、オタクなどの意味があります。

 

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無理数(irrational number)と虚数(imaginary number)の口喧嘩。

 

 

 

🍎こちらは、刺繍の π


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How cool is this? Perfect for Pi Day, or really any day. | Awesome Embroidery Designs | Pinterest | Math, Tattoo and Tatting

 

 

 

🍎こちらは、パイの日の料理集


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roundup: 15 Pi Day food ideas - food craft ideas

 

 

 

🍎そして、これが π


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How To Find Pi | SCIENCE | Pinterest | Math, Physics and Calculus

 

 

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Love the spiraling in of the numbers...it almost feels like it is water swirling down a long hole. | Math Grades 7-12 | Pinterest | Water, Math and Physics

 

 

 

🍎πに関するおすすめ本です

 

πの話 (岩波現代文庫)

πの話 (岩波現代文庫)

 

 

 

 


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最後に、アインシュタインの名言からも三つ紹介します。

 


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奄美大島でブラタモリ

ブラタモリ』#66奄美大島

~自然をいかした奄美の“宝”は!?


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近江「あぁ、すごい。あぁ、もう。大好きなんですよ。うぇぁい。うれしい。食べられちゃう💓」

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タモリ「太平洋ですよ。これは」

近江「あ~、波の音が」


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😽などと言いながら、実はハブが心配なタモリさん。


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😽島豚のおいしさを思い出してウットリする近江アナ。


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😽島唄


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町「イモ~レ、タモリさん。ようこそ奄美へ」


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奄美大島。温暖な気候。広大なマングローブ。神秘的な亜熱帯の森。サンゴ。自然の楽園。


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町「ところで近江さん、ソテツってどういう漢字書くか分かりますか?」

 

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🙀いきなり漢字テスト。


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🙀これは難易度高いな。


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 町「奄美の人がいかした自然、実はこれなんです。土です」

タモリ「これが宝ですか」


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タモリ「へ~、何でしょうね?」


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タモリ「どこから…」

近江「無言で」


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🐱土のスペシャリスト。


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🐱赤黄色土。


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草彅「そこにたくさんの雨が降ることで」


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草彅「土に残った鉄分は空気中の酸素に触れて酸化」


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草彅「土の色が赤いのは鉄分が多い証拠」


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🐱鉄の単体は天然には存在しない。この場合、四酸化三鉄Fe3O4だろう。四酸化三鉄は、Fe(Ⅱ)とFe(Ⅲ)の混合酸化物(FeO・Fe2O3)。これが酸化されてFeOOHになるということだろう。


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🐱奄美の赤黄色土は、いわゆる赤土(アンドゾルまたは火山灰土壌)とは種類が異なる。また、本土の古い土壌の遺物と考えられる赤黄色土とも異なる。


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奄美大島に多く自生している木。


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1回煎じるのに600kgぐらい。


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常温に戻す。


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金井「すると、こういう…」

金井「赤っぽい色になっていきます」


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完成品


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タモリ「渋いね」


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🙀200万円!


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🙀大島紬といえば、黒。


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町「染めているのは赤い色ですよね」


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土スペ「鉄分の多い土壌をいかして、この大島紬ができます」


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金井「この中で泥染めを行うんですけど」


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なぜこのような変色が起こるのか?

 

 

ブラタモ実験コーナー
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🐱鉄分を溶かした水とタンニン酸が含まれるお茶を


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🐱泥田とテーチ木の染料に見たてて


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🐱混ぜてみると…


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🐱あら不思議!


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🐱どうでしょう?


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カテキンの構造

 

🐱タンニンは、多数のフェノール性水酸基(-OH)を持つ複雑な芳香族化合物の総称で、タンニン酸という化合物があるわけではない。有名なのは、上の茶カテキンの他にワインに含まれるタンニンや渋柿の渋味成分で、それぞれ構造は異なる。テーチ木のタンニンも構造が異なるが共通点はフェノール性水酸基を持つことである。

🐱多分、テーチ木のタンニンがFe(Ⅱ)酸化物(2価)と反応して無色の水溶性第一鉄塩(2価)になり、それが酸化されて黒色の不溶性第二鉄塩(3価)が生成されるのだと思う。


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赤い土を泥田に入れるわけではない。

🐱赤黄色土の鉄分は3価なので反応しない。


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🐱錆びるには水分と酸素が必要。


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タモリ泥染めに挑戦。

 

金井「実際は中腰で1時間ぐらいやる」

タモリ「え~ これを!?」

タモリ「黒つくるには相当かかるんだな」

近江「いかがでした、染め師?」


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😽奄美のカエルは冬眠しないのか?


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草彅「しかし、長年同じ泥田で作業を続けると」


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金井「ソテツの葉を泥田に入れておくと鉄分が補給できる」


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🐱なぜ効果があるのか科学的にはまだ分かっていないとのこと。バクテリアとかが関係しているのか?

 

🐱ちなみに、ソテツ(蘇鉄)とは|ヤサシイエンゲイによると

「蘇鉄」の名前の由来は、この木が衰えたときに幹に鉄くぎを打ち込んだり鉄類を株元に与えるとよみがえって元気になるという言い伝えにちなみます。

とのこと。


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島の自然をフルに利用して生み出された大島紬は、まさに奄美の宝。


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山本「着てるようにすることができます」

タモリ「あ、そうなんですか」


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草彅「なんと、使うのは反物一本」

近江「軽いですね。着やすい」

 

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菱形の中の赤い色がソテツの実を表現、その周りのクネクネがハブを表現している。


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🐱今となっては、高級普段着?


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草彅「奄美の宝、大島紬。自然をいかすために知恵を絞り工夫を凝らして生まれた事が、よ~く分かりました」

 

🔎龍郷町Google マップ
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町「奄美の人たちが米づくりのために工夫した痕跡を見ていきたい」


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町「非常に歴史に詳しいマニアックな方」


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草彅「江戸時代、米をつくる場所の確保が大きな課題でした」


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川元「寒いと昼間は出ないです」

川元「お嫌いですか? ハブ」


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😽ハブに対する警戒心がハンパない森田氏。


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タモリ「ヒャン?」

川元「コブラ科」

タモリコブラ科?」


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タモリ「あ~…」

タモリ「まあ似てなくもないですけど…」


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草彅「工夫の痕跡なんです」


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タモリ「人工堤防だ」

川元「もう、まさにその通りでございます」


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川元「潮の満ち引きで決壊する恐れが」


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潮が満ちてくると水圧に耐えられない恐れがあった。


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草彅「そこで自然を生かした工夫でこの問題を解決したんです」


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川元「とおし穴は、堤防に押し寄せる潮の逃げ道」


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草彅「堤防にかかる水圧を減らしたんです」


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草彅「海水が水田に入らない工夫をしました」


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草彅「新しくつくった水田を守る工夫をしたんです」


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タモリ「サトウキビですね」


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タモリ「実際に見るのは初めてなんです」

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初体験!


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町「サトウキビからできるものこそ奄美の2つ目の宝です」


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🙀ボケようがない。


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搾った汁をどんどん煮詰めていく。

🐱以前テレビで見たことがあるけど、サトウキビを機械で圧搾するところも見たかったな。


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タモリ「石灰を入れるんですか?」

水間「固めるため」

🐱正確に言うと、不純物を沈殿させるため。


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水間「クイズです」


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🙀すぐにサンゴが出てくるところがすごい。


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水間「サンゴを焼いて砕いたものを(入れてた)」

 

🐱サンゴの主成分は炭酸カルシウムCaCO3。これを焼くと生石灰酸化カルシウムCaO)が生成される。

 CaCO3➡CaO+CO2 


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タモリの黒糖づくり体験。


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草彅「徐々に粘りけが出てきます」


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草彅「この状態のものを特別に食べさせてもらいましょう!」


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😽うぇぁい?


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タモリ「あったかいと、またおいしいですね」


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😽外に出ても盛り上がる二人。


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草彅「…という記述まで残ってるんです」


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町「指についた黒糖をペロッと舐めたりしただけでもムチでたたかれた」


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タモリ「一面サトウキビ畑だったわけですね」


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🐱道中、テーマにちなんで宝話。


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🐱タモリさんの宝。


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町「みんなソテツの実を使うんですね」

🐱途中で、ソテツの実を発見。


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🐱近江アナの宝。


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😽人に言えない恥ずかしいものが宝なのかな?


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🐱黒糖が招いた大変な事態の痕跡を探る森田氏。ハブへの警戒は怠らない。


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斜面に沿って段々がある。


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町「集落の裏は全部この段々だったんです」

タモリ「全部段々畑」


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奄美大島には石垣にできるような石があまり無いので、ソテツが土留めの役割を果たした。


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自分たちの食糧をつくるために苦労して開拓した畑まで


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🙀知識としては知っていたが、薩摩藩の鬼畜ぶりはハンパないな。


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草彅「ここで奄美を食糧不足から救った最後の宝が分かるんです」


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風が強くて畑をつくることができなかった。


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この一帯に6万本のソテツ。


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🐱サイカシン(Cycasin)C8H16N2

 
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🐱「ソテツ地獄」という言葉もあったようだ。


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近江「味はないですね」


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😿地獄を乗り越えたんだな。 

 

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 🐱今回は、日本史の暗黒面にも光を当てたところが良かったと思う。

 

 

次回は
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🐍奄美の森でブラタモリ(1) - 森の踏切番日記


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🐍奄美の森でブラタモリ(2) - 森の踏切番日記


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🐟奄美の海でブラタモリ(1) - 森の踏切番日記


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🐟奄美の海でブラタモリ(2) - 森の踏切番日記
 
 
おまけ
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📄関連日記

🔘神戸の街でブラタモリ - 森の踏切番日記

🔘神戸の港でブラタモリ - 森の踏切番日記

🔘別府でブラタモリ - 森の踏切番日記

🔘別府温泉でブラタモリ - 森の踏切番日記

🔘水戸でブラタモリ - 森の踏切番日記

 

 

 

少し前のアニメが私気になります


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🐱ピンタレストPinterest)では、アニメやマンガのボードを作っている人も沢山いて、それも海外の人が日本のアニメやマンガのボードを作っていて、本当に日本のアニメ・マンガ文化が海外に浸透していることを実感できる。それらのボードを見てみると、オリジナルも二次作品もごゃちゃまぜになっていることが多い。最近のファンアートは本当にレベルの高い作品が多いなと思う。

 

🐱最近は、テレビ自体をほとんど見ないのだけれども、久し振りにはまったアニメが『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』だった。これは、良きアニメであった。もう一度最初から見直したいと今でも思っている。このアニメは昭和世代の方がはまるかもしれない。絵のタッチといい、元ネタといい、挿入歌といい、昭和世代のハートをくすぐる要素が満載である。

 

🐱数年前までは、たまに深夜放送のアニメなどを見ていたので、ピンタレストのアニメやマンガのピン(画像)を見ていたら、なんだか懐かしくなってきて、自分でも「JAM」(Japanese Anime and Manga)というタイトルでボードを作ってしまった。

 

Pinterestはこんな感じ

 

🐱とはいっても、好きなアニメ・マンガのピンを集め出すとキリが無いので、取り敢えず、ちょっと前のラノベ原作のアニメで、今でも見たいなあと思うものに限定してボードを作ることにした。ピンを集めやすい作品であることも考慮した。その結果、選んだのが次の作品である。

 

 

 

涼宮ハルヒの憂鬱


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😺やはり、これは外せません。三人娘の中では、断然、長門有希です。ただし、いとうのいぢ長門有希に限ります。

😺この正月に、強兄のIT氏がオナ校出身だと判明しまして、益々親近感がわきました。とはいっても、知り合いの知り合いの友人、つまり、全く面識は無いですけどね。『ユーフォニアム』は見てないし。

😺去年、YouTubeで久し振りに第1回目を見てみたけど、やっぱり面白いと思った。4月からNHKのBSで再放送をするそうで。そんなことより、新作は作れないのだろうか。このまま終わらせてしまうのは惜しいよなあと今でも思う。

😺原作では『憂鬱』と『陰謀』が良かったと思います。『消失』がその後の展開を難しくさせたと思います。

 

 

 

氷菓


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😺これも強兄だ。先月、YouTubeで第1回目から最終回までと夏休みプール編を全部見た。あの地味な原作をよくアニメ化したと思う。ほぼ原作に忠実にアニメ化してるし、イメージ通りだったのが良い。

😺コメント欄に会話のレベルが高くてついて行けないという書き込みがあったけど、原作を読んでないと、アニメのスピードでは意味をつかむのが難しい部分があるかも知れない。

😺千反田えるは、やはり良い子だなあ。惚れ惚れする。あの距離感は困ったものだけど。実写映画化ですと? よせばいいのにねえ。

😺原作では『クドリャフカの順番』が傑作。『ふたりの距離の概算』も良かったと思う。短編では、「遠まわりする雛」が佳作。アニメでも、よく表現できていたと思う。

🙀と思ったら、続編が出てたではないか! 全然気が付かなかった! 千反田えるが行方不明ですと? 私、気になります! これは読まねば!

 

 

 

僕は友達が少ない


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😽これは、断然「肉」派ですな。「肉」のニクニクしい肉感とキャラは、絶品ですな。去年、やはりYouTubeで何話か見ました。

🐱原作の方は、一昨年最終巻が出てエピローグを迎えたけど、少しきれいにまとめすぎたかなという印象でした。

🐱『生徒会の一存』もピンの候補に挙がったのだけれど、ピンがあまり無かったので今回は断念しました。生徒会メンバーでは、椎名真冬です。

 

 

 

《Date A Live》


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😺作品の存在は以前から知っていたし、内容も大体把握しているのだけれども、アニメは見てないし、原作も読んでないです。イラストの感じが好きなのでピンしてみました。特に、時崎狂三です。

😽ピンタレストを始めて気が付いたのだけれど、どうもオッドアイに弱いみたいです。それから、スチームパンク系のファッションが好きなことも判明しました。あと、ゴスは前から好きです。

😺つまり、スチームパンク・ゴスでオッドアイだとベストなようです。時崎狂三が、それに近いと言えます。黒とオレンジという色の取り合わせも良いと思います。

😺いずれ、ブックオフで『デアラ』は、大人買いして読んでみたいと思います。アニメもYouTubeで見るつもり。

 

 

 

灼眼のシャナ


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🐱そう言えばあったなあと思い出したです。ヴィルヘルミナさんのキャラが好きでした。

 

 

 

《Another》


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😺『時をかける少女』が筒井康隆の代表作の一つになってしまったように、『Another』は、綾辻行人の代表作の一つだと言っても良いでしょう。見崎鳴のキャラは、絶品です。

😺海外でも、この作品は人気のようで、『Monster』や『デス・ノート』と同じ系統で扱われているようです。

😺今月は、YouTubeで『Another』を見るつもり。

 

 

 

📄2017-03-09追記

🐱「JAM」のボードに《GOSICK》を追加しました。

ピンタレストで見つけたゴスな画像 - 森の踏切番日記

 

GOSICK


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🐱この作品も海外でも人気のようです。まあ、ソヴュールはヨーロッパにあるし、分からなくはない。

🐱この作品はアニメを見ていないのだけれども、画像を見ればどのシーンかすぐに分かるので、ほぼ原作通りに作られているのだろう。いずれ、YouTubeで見てみようと思う。

🐱原作では『Ⅱ』から『Ⅶ』までが良かった。特に、『Ⅳ 愚者を代弁せよ』の出来が良かったように思う。

🐱短編の『GOSICKs』シリーズの方の出来はもう一つだったが、『Ⅳ』の雪の描写が山陰地方の雪を思わせて好きだった。🐥

 

 

 

 

 

※アニメ『氷菓』より

Hyouka - Ki ni Narimasu! Compilation - YouTube

Zerreth(2′58″)

 

 

※昭和世代には、こちらがおすすめ

氷菓 『千反田えるはラブリー』 / かおりくみこ - YouTube

SuperPopo112(3′01″)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

井伊直虎関連本を読む(1)

2月の読書録06ーーーーーーー

 井伊直虎徳川家康

 中江克己

 青春文庫(2016/11/20)

 1702-06★★☆

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🐱大河ドラマ『おんな城主直虎』を見続けるかどうか、当初は決めてなかったので、直虎関連本をここまで何も読まずにドラマを見ていたのだが、そろそろ桶狭間の戦いも始まるので、取り敢えず一冊読んでみた。歴史関係の本は同じテーマのものを複数冊読み比べることにしているので、まずは一冊目である。

 

🐱本書を選んだのは本が薄かったからである。取り敢えず基本的な情報を確認できればよいので何でも良かったのである。

 

🐱著者の肩書きは、歴史作家ということになっている。編集者出身らしい。文献資料をよく読み込んでいるようである。歴史観は標準的かつ平均的な印象。ただし、記述には多分に主観が混じっているので注意が必要である。

 

🐱直虎の生涯だけでは、とてもじゃないが一冊の本にはならないので各書いろいろ工夫しているようだが、本書は徳川家康と絡めている。『おんな城主直虎』では瀬名に注目しているので丁度良いと思ったのだが、だいたいは既知の内容だった。

 

🐱新野左馬助奥山朝利中野直由などの脇役陣の役割や井伊家との関係は参考になった。ドラマを見るときは、脇役陣の名前や役割はあまり気にせずに見ていたのだ。

 

🐱後半はほとんど直政物語になっている。こちらも、だいたいは既知の内容だったが、忘れていたこともあるので確認には良かったと思う。

 

🐱井伊直虎が、大河ドラマで取り上げるのに相応しい人物かどうかは、やはり疑問に思う。直虎が、もう少し長生きしていれば良かったのにと思う。

 


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🐱直虎の誕生年は諸説あるが本書では、天文3年(1534)としている。ドラマの方もこの説を採用しているようだ。井伊直親小野政次の生年は、ドラマでは直虎と同じか少し上のように描かれているようだが、直親は二つ年下、政次は六つ年上としている。

 

🐱直虎の出家について巻末の年表では、天文23年(1554)としているが、本文には異なる記述もあり混乱が見られる。他に今川と信長を取り違えている箇所がある。

 

🐱瀬名の誕生年は天文11年(1542)としているが、実際は不詳であろう。天文11年12月26日生まれの家康よりも瀬名の方が年上なのは間違いのないところだろう。ドラマではちょっと年上に設定しているようだ。

 

 
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🐱ここまで『おんな城主直虎』を見てきて最も気になったのは、小野政直・政次父子のことである。

 

🐱天文13年(1544)、井伊直満・直義が家老小野政直の讒言により、今川義元に殺害された。また、直満の子でおとわ(直虎)の許嫁だった亀之丞(直親)も命を狙われ、信州伊那谷の松源寺へ落ちのびた。

 

🐱これは、『寛政重修諸家譜』を典拠としているようだ。政直の目的は、自分の息子の鶴丸(政次)をおとわの婿にして井伊家を乗っ取る事だったとされる。本書では、小野政直は悪家老として描かれているが、そこに引っ掛かりを覚える。

 

🐱『寛政重修諸家譜』の記述は、江戸時代に井伊家によって書かれたものだろうから、井伊家の観点と江戸時代の価値観で書かれていると思われる。戦国時代と江戸時代では価値観が全く異なるし、小野政直を単純に悪家老と決めつけてしまってよいものだろうか。戦国時代においては内通とか讒言などはよくある話であるし、本当のところは分からない。小野にも一分の理があると思う。

 

🐱ドラマでも同じような流れだったが、小野政直をはっきり悪とは描いていなかったように思う。含みのある描き方だったように感じた。それが分かりにくい印象を与えたかも知れない。

 


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🐱本書では、直虎の出家の理由を政次との婚姻を拒否してのこととしている。ドラマでは、おとわの亀之丞に対する幼い恋心として描かれている。鶴丸との婚姻を拒否するというよりも亀之丞との約束を果たすためという意味合いが強かったと思う。そのため、あまり深く考えずに出家したという感じである。おとわにとって鶴丸は頼りになるが単なる幼なじみに過ぎないのだろう。おとわからすれば亀之丞は同族であり鶴丸は家臣の子に過ぎないという事だろう。

 


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🐱小野政次は複雑な性格である。子供時代は、子供らしい正義感で父親のやり方に批判的だった彼がいつ変化したのか。鶴丸は、おとわに恋心を抱いていたが、それがかなわぬ恋だと知っていた。鶴丸とおとわの関係は、亀之丞の帰還までは変化が無かったものと思われる。鶴丸にとっては幸せな時代だったかも知れない。政直の死が亀之丞帰還の契機となったのは皮肉なことである。政次(鶴丸)は、亀之丞が帰還したことで明らかに変化する。彼のダークな部分が呼び覚まされたという感じだ。

 

🐱本書では、政次は単なる悪家老2代目としてしか描かれていない。恐らく情報が少ないのであろうが、わずかな文献資料からだけでは生身の人間の心情を読み解くことはほとんど不可能である。彼がどういう人間であったかは分からない。

 

🐱ドラマにおいては、目付の仕事をそつなくこなしているという印象である。井伊家から見れば、「今川にばかり尻尾を振りおって」という事になるが仕方ないだろう。

 

🐱ドラマ第6回で、政次と直親の間に早くも確執が芽生え始めた感がある。第7回でその確執が広がった感がある。これは、一方的に政次の方が亀裂を深めている印象である。直親の存在が政次を落ち着かなくさせているという感じである。この先悲劇が訪れることは分かっているのだが、それをどのように描くのか楽しみである。

 


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🐱戦国時代の国衆について、近年研究が進んで新たな知見がいろいろ出てきているという。真田氏も井伊氏も国衆なのだが2年続けて国衆が大河ドラマの主役になるというのも、そういった流れを受けてのことかも知れない。

 

🐱南北朝時代には南朝方だった井伊氏は、中世的な古いタイプの国人衆という印象である。今川氏は由緒ある足利氏系であり北朝方であったが、戦国大名に転身を遂げることに成功している。『おんな城主直虎』は、中世から近世への過渡期において、近世的な秩序へと向かう今川氏と中世的な秩序を守ろうとする井伊氏の攻防という側面がある。小野氏が時代の変化に敏感だったのに対して、井伊氏は時代の変化について行けなかったということだと思う。

 


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🐱徳川家康井伊直政を特別に引き立てたのは、直親の死について家康も関係していたこともあったかも知れないが、瀬名との血縁が大きかったのではないだろうか。家康にとって瀬名の殺害は不本意なことだっただろう。瀬名は井伊直平の孫にあたるから、その血縁の直政をことさら引き立てたとしても不思議ではない。それが無ければ、井伊氏は古いタイプの国人衆として歴史から消えていったことだろう。🐥

 

 

 

 

井伊直虎と徳川家康 (青春文庫)

井伊直虎と徳川家康 (青春文庫)

 

 

 

 

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